SERU 国際シンポジウムを開催しました

 広島大学では、2015年度から全学部学生を対象にSERU学生調査を実施しているところですが、学内外へ広くこの学生調査の意義や活用方法等について周知するため、2019年12月2日(月)にSERU 国際シンポジウムを開催しました。

 本シンポジウムでは、まず渡邉上席副学長より「SERUとは何か」、SERUの組織についてご説明がありました。続いて、安部UEA(教育室)及び村澤准教授(高等教育研究開発センター)より、広島大学で2018年度に実施したSERU調査の回答分析結果について発表いただきました。この中で安部UEAは、SERUデータと入学時アンケート結果を掛け合わせ、学生の学習時間と満足度について、村澤准教授は、SERUの活用方法の紹介として大学の風土と学生の能力について講演されました。

 SERUコンソーシアムでディレクターを務めるDr. Ronald Huesman氏からは、ミネソタ大学における10年に及ぶSERU学生調査の事例紹介をしていただきました。この紹介では、本学にとっても非常に参考になる先進的な取り組みについて、具体的な紹介をいただきました。

 今年度試行されている全国学生調査担当の、文部科学省高等教育企画課 奥井課長補佐には、学生調査の意義についてご講演いただきました。文部科学省が実施する学生調査について、学生自身がどういった大学教育を受け、どう成長していると感じているか、わが国の政策に反映させたいと話されました。

 そして最後に、本学グローバル化推進室 梅下副室長より、2017年に実施されたSERUピアレビューについて説明しました。ここでは、ピアレビューの意義を専門家がどう評価したのか、そしてそれを受け、本学がどう対応するのかについて報告しました。

 広島大学では、これから調査結果の分析を継続的に進め、世界の有力大学とのベンチマーキングを通して、学びの環境と教育の改善に努めていきます。そのためにも、一人でも多くの学生が、他人任せにせず、学生としての自らの声を届けてくれるよう、さらに学生調査の意義を学内外へ周知していきます。

         Dr. Ronald Huesman (ミネソタ大学 Office of IR)10年に及ぶSERU学生調査事例紹介

         奥井 雅博 課長補佐 (文部科学省高等教育局高等教育企画課)学生調査の意義について


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