田中琢二財務省国際局審議官による講演が行われました
平成29年6月16日(金),田中琢二・財務省国際局審議官を法学部にお招きし,ご講演「国際情勢に対応した経済法の動向」を開催いたしました。
ご講演では,国際経済システムと法制度について,戦後のブレトンウッズ体制から最近のBEPS(税源浸食と利益移転)プロジェクト,FATF(金融活動作業部会)などまでを,国際金融制度等に関するご自身の透徹した見解に基づき,国際通貨及び国際貿易システムだけでなく,公正な国際金融・課税システムの視点を加えて,詳細にご講義くださいました。
また,講演の最後では,一つの会社あるいは個人が独自で動くのではなく,それぞれ異業種,異分野との関わりをもつことで,より良い結果が出せるのではないかという「オープンイノベーション」の重要性や,広島という地方からでも世界と繋がることができる時代になったことの有益性を活かしていくべきことを説かれました。
当日は多くの学生が出席し,また講演後の学生からの質問に対しても丁寧にお答えいただき,誠に有意義な講演となりました。