医療系トランスレーショナルリサーチ推進機構について

機構長のご挨拶

 地球規模あるいは地域間での競争の激化、世界でも例を見ない少子高齢化の進行、資源エネルギーの制約による環境意識の高まり等、我が国は大きな変革期を迎えています。こうした中で、医学のみならず、薬学、工学、基礎生物学などの多岐にわたる医療系に関わる分野での基礎研究から、広くシーズを収集・管理・支援し、将来的な社会実装を視野に入れて、その成果形成を促進するシステムを構築することが必要です。

 このため、広島大学では、平成30年(2018)年4月1日付けで、「医療系トランスレーショナルリサーチ推進機構」を発足させるとともに、学内共同教育研究施設として「トランスレーショナルリサーチセンター」を設置し、橋渡し研究を強力に推進する体制を整えました。

 機構においては、臨床と臨床研究の両立・活性化、シーズ・知財管理の徹底、他大学との協働、地域や企業への開放、人材育成、行政との連携などを積極的に進めています。

 中四国地域の拠点機能をもつ大学、さらには世界の「リーディングユニバーシティー」を目指して、学内の関係部局との連携強化を図り、スピード感を持って、橋渡し研究を組織的・戦略的に展開して参ります。

 

医療系トランスレーショナルリサーチ推進機構 機構長

越智 光夫〔広島大学長〕

 

副機構長のご挨拶

 独立行政法人日本医療研究開発機構などが主導して、わが国の医療イノベーションが始まっています。我が国の叡智を最大限に活用して、画期的医療技術を研究開発し国民の健康と発展に貢献するとともに、重要な基幹産業として育成するために、省庁の枠を超えた体制が構築されています。

 この活動に参画し国民と地域の期待に応えるため、広島大学トランスレーショナルリサーチ推進機構は、この度学長の統括のもとに設置されました。配下にトランスレーショナルリサーチセンター(学内共同教育研究施設)、未来医療センター(病院中央診療施設)、および総合医療研究推進センター(病院中央診療施設)を擁し、国内外の大学、医育機関、省庁、企業と広く連携し、画期的な新規医薬、新規医療機器の開発を目指して活動してまいります。広島大学病院は従来通り患者本位の診療に邁進することはもちろんですが、同時に臨床や研究を通しての蓄積をインキュベーションし、社会への還元を通して未来に貢献する機関として、その使命を明確にいたします。

 新しい医療技術や臨床試験についてのご質問、ご意見を是非お寄せください。

 

医療系トランスレーショナルリサーチ推進機構 副機構長

木原 康樹〔広島大学副学長(研究開発担当)〕

 

目的

 医療系トランスレーショナルリサーチ推進機構は,本学内外の医学系研究等を有機的に統合し,それらの基礎となる情報の分析や実用化推進方策の設定等を通じて,本学を中心とした橋渡し研究を推進することを目的として設置しました。

 また,①質の高い臨床研究を目指す,②次世代の医学系研究等を担う人材を育成する,③さらなる競争的資金の獲得を目指す,④医学系研究等に係る地域連携を深める,⑤ワンストップ窓口を確立する,の5項目を本推進機構の目標としています。

 

活動

 医療系トランスレーショナルリサーチ推進機構の活動は,本推進機構と同時に設置した学内共同教育研究施設の「トランスレーショナルリサーチセンター」と,病院の中央診療施設である「総合医療研究推進センター」及び「未来医療センター」の3つのセンターを通して実施していきます。

  • 橋渡し研究戦略に関すること
  • 橋渡し研究に関わる外部資金獲得戦略に関すること
  • 橋渡し研究の成果の発信及び活用方策の策定に関すること
  • 橋渡し研究の評価及び提言に関すること
  • 橋渡し研究の振興に関すること
  • 基礎的・基盤的な研究の振興に関すること
  • その他医療系トランスレーショナルリサーチ推進機構の目的を達成するために必要な事項に関すること

 また,医療系トランスレーショナルリサーチ推進機構の意思決定を迅速に事業が推進できるよう,本推進機構の下に副機構長(担当副学長)を中心とした「医療系トランスレーショナルリサーチ推進会議」を置き,3つのセンターと連携して,計画に基づいた活動を行っています。

 

目標・計画

目標 計画
質の高い臨床研究を目指す。 臨床研究中核病院の承認を受ける。 ○医師主導治験が4件、又は臨床研究80件(ただし医師主導治験1件以上)を実施
○特定臨床研究に関する論文45件(過去3年間)
○臨床研究支援・管理部門に必要な人員の確保
がんゲノム医療拠点病院に指定される。 がんゲノム医療中核拠点病院等の整備に関する指針に基づく整備を行っていく。
臨床研究法に基づく認定臨床研究審査委員会の認定を受ける。
シーズ・知財管理を行える環境を整える。
次世代の医学系研究等を担う人材を育成する。 臨床研究従事者への教育活動を展開する。
バイオデザインの実績を医歯薬保健学研究科のプログラムとして構築する。
さらなる競争的資金の獲得を目指す。 AMEDの事業への公募サポートを行う。
PMDAの事前面談・対面助言のサポートを行う。
医学系研究等に係る地域連携を深める。 広島県などの地方公共団体や地域の関係企業等とともに,医学系研究等を推進していく体制を整備する。
ワンストップ窓口を確立する。 医学系研究等に関する大学の窓口を明瞭化させる。


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