高大接続・入学センターの発足
2019年4月、これまで入学者選抜関連業務を担当していた入学センターと、地域への社会貢献を担当していたエクステンションセンターの一部の機能が統合発展され、新しく高大接続・入学センターが発足しました。2025年4月からはそれまでの業務センターから学内共同教育施設へと学内の位置づけが変わりました。
高大接続・入学センターの活動内容
高大接続・入学センターの使命は、(1) 本学で学ぶにふさわしい能力・適性・意欲を持った学生を迎え入れるため、そのねらいにかなった入学者選抜を適正に実施すること、(2) 初等・中等教育を含む高等学校との連携機能を強化し、さらなる入学者選抜改革を推進すること、の2つです。
(1) の入学者選抜については、これまで、一般選抜、広島大学光り輝き入試としての総合型選抜・学校推薦型推選抜等、数多くの種類を実施してきました。この他にも、本学では、大学共通テストや編入学試験、さらには大学院入学試験などが実施されています。多岐にわたるこうした入学者選抜を厳正に誤りなく実施することが、高大接続・入学センターの活動内容の中核です。そのためには学内の各部局との緊密な連携が必要であり、かつ、入学試験運営の全体を見渡す役割も必要になります。さらに、本学で学ぶにふさわしい能力・適性・意欲をもった学生を迎え入れるための入学者選抜制度の開発・設計をはじめとして、他大学や諸外国の入学者選抜の状況把握や高校と大学の接続の在り方の調査・研究、さらに入学者の入学後の成績等の追跡調査といった研究機関としての機能も極めて重要な役割です。
一方、本学の学部・学科等の中身や各種の入学者選抜の内容について、高校生をはじめとする関係者に周知・広報を図る取組みも重要です。具体的には、本学では、主に高校生対象には 広島大学説明会(6-7月)、オープンキャンパス(8月)の開催、高校教員対象には入試説明会(6-7月)の開催、そして大学案内「広島大学で何が学べるか」,A5判リーフレット「LOOK HIROSHIMA UNIVERSITY」の制作を行っています。
(2) の高大連携事業については、これまでも大学訪問(高校生が広島大学を訪問し、授業などを受ける)、模擬授業(広島大学の教員が高等学校を訪問し授業などを行う)に加えて、高校生向け公開授業・公開講座等の実施、国から支援を受けながら実施する事業等を活発に展開しています。
今後のビジョン
18歳人口は、2018年に約118万人になり、その後も減少傾向が続いて、2035年には100万人を割ると予測されています。一方で、浪人を含む4年制大学への進学率は、50%程度で推移しており、大学入学者数の減少は避けられません。高大接続・入学センターは、初等・中等教育を含む高等学校との連携機能を強化し、新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた大学入学者選抜改革を推進し、優秀な学生の獲得を目指します。