入学センター長あいさつ

入学センター長あいさつ

ご 挨 拶

 教育再生実行会議第四次提言以来3年に亘る高大接続改革の議論も、今年3月に至って「高大接続システム改革会議最終報告」がとりまとめられ、一定の方向性が示されました。

 この度の大学入試改革に関する議論の中心は、大学入試において「知識偏重型の入試からより多面的・総合的な観点を持った評価への移行」を図ることであり、どのようにして「多面的・総合的な選抜を実施するか」ということです。その背景にある改革全体の要諦は、高等学校教育から大学教育を通して「学力の3要素」のバランスのとれた涵養を期することにあると言えるでしょう。大学入試で言えば、単に暗記型の知識を問うのではなく、自ら問題を発見し、他者と協力して課題を解決していくことができるかその能力を問い、そしてそのような力を大学教育で更に育もうとするものです。

 とはいえ、言うは易し。各国立大学の新しい入試の形、とりわけ個別選抜の内容については、「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」の実施方針が公表され、対象教科・科目の出題内容や範囲、記述式及び英語の実施方法と実施時期、プレテストの実施内容等が明らかになる2017年度初頭を待たなければ、なかなか具体に言及するのは難しい状況です。そのような状況のもと、現在本学をはじめとする国立大学が考えようとしていることの一端を示せば次のとおりです。

(1)アドミッション・ポリシーの策定(大学全体、各学部及び各募集単位)
(2)新テストと個別選抜との役割分担
(3)「学力の3要素」を多面的・総合的に評価する選抜の在り方
(4)英語検定試験の一般入試での活用
(5)インターネット出願の普及と発展

これらの内容については、今後検討が深まるにつれて明らかにし、周知を図って行きたいと思います。

 さて、このように国立大学の入試を取り巻く環境は急速に変化し、改革が進められているところですが、こうした変化の中にあっても、真理を究め(研究)、その成果を若い世代に伝え(教育)、同時に社会全般に広く還元していく(社会貢献)という大学の果たすべき基本的な役割は不変であると考えます。広島大学は、このような大学のミッションに真摯に向き合い、研究においても、教育においても、また社会貢献においてもその力を最大限に発揮している大学であり、11の学部と11の大学院研究科を擁する総合研究大学として確固たる地歩を築いていると自負しています。

 私たちは、このような広島大学の良さと特長をよく理解し、優れた学力と学ぶ意欲とを併せ持つ人たちが、本学の門を叩いてくれることを強く望んでいます。

 入学センターは、広島大学の行う入学試験に関して、その制度の企画・設計、実施並びに研究に携わるセンターです。今後とも、志願者と広島大学との架け橋となるべく力を尽くしてまいりますので、本センターの活動にご理解とご支援を賜りますようお願い申しあげます。

 

 2016年9月

 杉原 敏彦


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