哲学

哲学

   創刊は昭和25年(1950)にさかのぼる。昨秋(2007)、59集を刊行した。第2輯の「あとがき」に次のようにある。「昔から哲学は金に余り縁がないらしい。哲学をやって金に困っているのは御同様であるが、しかし折角出来た哲学会が金づまりで思った様に事業が出来ないのは何としても口惜しいことである。関西哲学会や日本倫理学会と共催で月々例会をひらいたり、昨年の七月から十月まで広島県教育委員会と共催で第一回成人教養(哲学)講座を広島大学でひらいて六百余名の聴講者を集め、アトムヒロシマに一大センセイションを捲き起したりして、色々やってみるが、しかし金と言ふ点ではどうも恵まれない。勿論このような悩みは東京哲学会や京都哲学会でも同様であると聞くから、広島哲学会だけのなやみではないと一応あきらめもつくが、しかしやはりあきらめのつかない問題ではある。(以下略)」何の彼のと言いながら、毎年、学会員の研究発表の場を維持してきたことになる。


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