メールマガジン No.13(2006年12月号)

リテラ友の会 メールマガジン No.13(2006年12月号)
2006/12/21 広島大学大学院文学研究科・文学部

□□目次□□
1.第55回広島大学大学祭文学部企画 「世界とふれあい / 語学カフェ」
  を開催しました
2.今月のコラム(文学研究科教授 三浦正幸)
3.文学研究科(文学部)ニュース
4.広報・社会連携委員会より

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【1.第55回広島大学大学祭文学部企画
   「世界とふれあい / 語学カフェ」を開催しました】

 第55回広島大学大学祭文学部企画では、「世界とふれあい / 語学カフェ」と題して、5人の留学生の協力で楽しい一日を過ごしました。お国で好まれているお菓子やお茶を飲みながら、簡単な日常会話や文化・習慣などをお話いただき、参加された皆さんとも和やかな雰囲気のカフェでした。
 ここでは講師を担当していただいた留学生のみなさんから寄せていただいた感想を紹介します。

◇レオン・ユット・モイさん(マレーシア)
「皆さんアパー・カバー(お元気ですか)? 語学カフェー当日のトップバッター、マレーシアのレオンです。いつも研究発表会に使われている教室が、当日カフェーのように設置され、白いテーブル・クロスが新鮮さいっぱいで非常に印象的でした。長い間帰国していないため、資料を集めるときに国のことについてもう一度見直し、特に故郷の食べ物をたいへん懐かしく思いました(笑)。最初は、皆さんが朝早く集まって下さるのかちょっと心配しましたが、人数がどんどん増えてきて、和やかな雰囲気で楽しく聞いて下さって本当に嬉しくて感謝いっぱいでした。

 テリマ・カセー(どうもありがとうございます)!」

◇チョウ・チョウ・ミェンさん(ミャンマー)
「 2006年11月3日は、私の人生において忘れられない一日でした。なぜなら、語学カフェに参加し私と妻が発表したからです。とてもうれしく、緊張した一日でした。

この日、私たちは民族衣装を着て、参加された方とミャンマーのお茶を飲みながら母国の文化を紹介しました。その中で記憶にあるのは、挨拶の発音が難しく、皆さんと繰り返し練習したことです。また、お茶を飲んだり、お菓子を食べたりしながら、他の国の言葉や文化を学ぶことができたことも大変嬉しかったです。

最後に、一緒に写真を撮りながら皆さんと色々お話して心が通じたように感じ
たこと、これが一番忘れられません。」

◇張蹊さん(中国)
「すごく楽しかった〜中国人に見えないと言われたのに−(汗!)」という感想を持ちました。11月3日の語学カフェで、中国と私の故郷・北京を紹介するチャンスをいただいて、ありがとうございました。発表する前は緊張していましたが、日本人の方々と一緒に写真を見たり、八宝茶を飲んだり、中国語を習ったり、いい思い出が出来ました。私にとって、今回のカフェは一つの宝物のような記憶になりました。」

◇トクソズ・レヴェントさん(トルコ)
「日本人にトルコのイメージを聞くと、殆どの場合二つの答えしか出てこない。「伸びるアイス」そして「飛んでイスタンブール」という歌の事である。情報不足の原因はおそらく、距離的に1万キロ以上も離れているという事だろう。それは悔しいと感じながら、日本にいる間に、自分なりにトルコのことを紹介したいと思った。 

 それで、「世界とふれあい / 語学カフェ」という課題でトルコの紹介をすることになって、とても喜んだ。30分の限られた時間であっても、私にとってトルコ語・トルコ文化について語られる貴重なチャンスであった。

 世界とふれあい/言語カフェに参加していただいた方々のトルコに対する興味は非常に感動的で、非常に暖かい雰囲気であった。「世界とふれあい / 語学カフェ」を開催し、このチャンスを与えてくれた文学部に感謝いたします。」

 語学カフェの写真はこちらです。当日の楽しい雰囲気がよく伝わって来ますので、ぜひご覧ください!

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【2.今月のコラム】

「魅力あふれる文化財学」A
文学研究科地表圏システム学講座(文化財学) 三浦正幸 

 どのような物であっても、真剣にかつ多量に見ていると、そのうちにその物の本質が分かってくるものである。その物が作られた年代、それを作った人の技量、それを作った際の価値(値段)が見えるようになり、また後世に加えられた修理や改変、あるいは経年変化によって損なわれた元の姿を思い浮かべることもできるのである。そして、芸術価値のある作品、あるいは実用に主眼を置いた日用品、年代や作者を偽って作られた贋造品などに見分けることも容易である。

 物を見定める鑑賞力を身につける最短の道は、玉石混交の物を手当たり次第に見るのではなく、第一級の作品だけを選んで、ある程度多く見ることである。国宝や重要文化財に指定されているものには「玉」が多く、「石」が少ないが、県や市町村の文化財では「石」ばかりで滅多に「玉」はない。しかも、かつては美しい「玉」であったとしても、経年により欠けたり傷ついたりして輝きを失ったものが実に多い。

 文化財はすなわち日本文化そのもの、あるいは長い日本歴史が残した遺産であり、それを鑑賞する目を持つことは、それを専門としない人にとっても人生の楽しみの一つとなりえよう。その鑑賞眼を得るには、本当の「玉」を選んでもらい、その本来の輝きを教えてもらうことである。したがって、文化財学の教員として、学生諸君に本物の作品(ほとんどが近畿地方に所在)を見せてさしあげるのが小生の本分であるが、学内の事情でここ2年ぐらいはそれができなく、大変に申し訳なく思っている。

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【3.文学研究科(文学部)ニュース】

*「2007 リテラ バレンタイン コンサート」開催(2007年2月2日金曜)

*博士課程前期二次学生募集要項 / 博士課程後期学生募集要項を更新しました。

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【4.広報・社会連携委員会より 岡橋 秀典】

 11 月は、本委員会の行事が重なって委員一同大変多忙な日々でした。
まず、大学祭では、11月3日に「世界とふれあい / 語学カフェ」を開催。実際に私も参加してみて、周到な準備をされた留学生の皆さんの熱心さにまず感激しました。そして、聴衆の皆さんからは来年もぜひやって欲しいとの声。そして、このメルマガに掲載された講師の留学生の皆さんの感想を読んで、ほんとうによい企画だと確信しました。来年もぜひ開催したいと思います。

 次は、21 世紀の人文学公開講座。この講座は3年目になりますが、今年は趣向を変えて講演と現地見学をセットしてみました。それがよかったのか、毎回多くの方に参加いただきました。ただ残念ながら毎回雨模様。誰が雨男(女)かという声が聞かれましたが、もっとも激しい降りだった広島城跡では、熱のこもった三浦先生の説明に参加者全員感激。悪天だっただけに逆に心に残りました。今は雨に感謝。

 それから、11月13日には、角筆に関する国際学術シンポジウムを開催。名誉教授の小林芳規先生に加え、スイス、韓国からも講師をお迎えして、位藤先生の名司会で進行。ドイツ語で質問する熱心な聴衆に驚かされ、「今日は興奮しています」という小林先生のご発言に圧倒されました。

 最後に蛇足。11月1日に広島大学総合博物館の本館が開館しました。こちらにもぜひ足をお運び下さい。というわけで、私にとってはほんとうに忙しく、またありがたいことの多かった11月でした。

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オーナー:広島大学大学院文学研究科長 岸田裕之
編集長:広報・社会連携委員長 岡橋秀典
発行:広報・社会連携委員会
 
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