メールマガジン No.36(2010年3月号)

リテラ友の会 メールマガジン No.36(2010年3月号)
2010/3/15  広島大学大学院文学研究科・文学部

□□目次□□
1.平成21年度卒業論文発表会
2.文学研究科(文学部)退職教員あいさつ
3.岡先生を偲んで:岡さんが我々に遺してくれたもの
4.「2010リテラウィンターコンサート」リポート
5.文学研究科(文学部)ニュース
6.広報・社会連携委員会より

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【1.平成21年度卒業論文発表会】

 2月18日(木)、文学部大講義室(リテラ)におきまして、「平成21年度優秀卒業論文発表会」が開催されました。今回は、その中から2人の卒業論文の要旨を紹介いたします。また、指導教員からも一言添えていただきました。

○ヴィルヘルム期ドイツにおける市民女性運動とセクシュアリティ
歴史学コース西洋史学専攻 山田聖美

 卒業論文では、「ヴィルヘルム期ドイツにおける市民女性運動とセクシュアリティ」をテーマとし、市民女性運動内の性倫理改革運動を巡る論争を中心に研究を行った。本論文の目的は、性倫理改革を唱えた急進派女性運動団体と、それに対する市民女性運動多数派の議論を取り上げることで、当時の性別役割規範を改革しようとしていた穏健派を中心とする市民女性運動多数派の思想が、実はセクシュアリティの分野においては性別役割規範を強化・再生産することにつながっていたのではないかということを明らかにすることである。セクシュアリティの分野における性別役割規範、すなわちセクシュアリティの二重規範は、時代と共に変化してきたとはいえ、現代社会においてもまだ消え去ったとはいえない。この問題を歴史的に探求していくことで、現代社会におけるジェンダーを巡る問題を理解する手がかりになるのではないだろうか。

〔指導教員のコメント〕井内太郎教授
 山田さんは20世紀初頭ドイツの中流市民層を中心に展開した母性フェミニズム運動について研究しています。研究室には学生たちから山田シートと呼ばれるエリアができるくらい、一生懸命に研究をすすめてきました。しかし、他方で茶道をたしなむなど日本の文化に対する造詣も深く、マルチカルチャーな才能を発揮しています。大学院に進学してからの研鑽が楽しみな逸材です。

○Roald Dahl : A Dream-Worker of Eight Hundred Degrees 
欧米文学語学・言語学コース 英米文学語学専攻 古谷藍子

 現代児童英文学作家ロアルド・ダールについて、彼とその作品が持つ魅力を「180度の逆転」というモチーフに沿って分析し、またそこから見える彼の価値観を4つのパートに分けて論じた。まず彼自身の性質に焦点を当て、作品に多く反映されている㈰Perverseness㈪Gambler2つの面に注目し、視点を曲げて物事を捉えるダールのこの姿勢がなければ彼の作品の面白さは生まれえないという確信をもった。次に物語の登場人物たちに訪れる明確なターニングポイントについて、その逆転の瞬間を顕著にした効果と必要性を探り作者の意図を読み解く。また、言語面では作品中の逆さま言葉㈰Topsy-Turvy㈪Ironyを分析し、その滑稽さの裏にある役割と意味について論じた。最終章では悪役の転落を取り上げ、その罪と罰の分類によって発見したダールの善悪に対する価値観に関し、論者の考えを述べた。彼の作品はどれもその技巧や物語の面白さから高く評価される反面、ブラックユーモアやグロテスクな表現で批判されることも多い。しかしそのことを踏まえても彼の作品が万人を惹きつけるのは、その詰め込まれた180度の魅力によるものではないだろうか。

〔指導教員のコメント〕吉中孝志教授
 古谷さんは、最初からダールについて並々ならぬ興味を持っていました。しかし、やはり範疇としては児童文学作家である Roald Dahl を研究対象とするのには指導教員として少しの躊躇がありました。昔からそうですが、児童文学を卒業論文の対象とする学部生は、決まって英語力がなくて、子ども向けの英語なら私にもわかる、という水準の人たちが殆どだったからです。でも、古谷さんは違いました。英語の添削も彼女の論文には最少の時間しかかかりませんでした。内容も充分。もともと文学自体の性質が「おもしろくて為になる」ものですから、児童文学こそ本当に楽しませてくれてそれでいて教訓を含んだ、文学ジャンルの中でも精髄として扱われてもいい。その、どう面白いか、何を学ばせようとしているか、をダールの全作品に目配りをしながら見事に論じました。

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【2.文学研究科(文学部)退職教員あいさつ】  

『四十年を振り返って』 総合人間学講座教授 水田 英実

 書棚を片付けていたら、学生時代に受講した「西洋哲学史(古代)」のノートが出てきました。藤沢令夫先生の概説講義です。4月から始まっていて、10月にはエレア学派の話。10月19日はパルメニデスの哲学詩『真理の道』を取り上げています。

 断片8の15行目以降が、「ものは、あるかあらぬかのどちらかである。あるとすればどこまでもあるし、あらぬとすればどこまでもあらぬ。しかるにあらぬほうは、本来、考えられもしなければ語られもしないものである。したがって、ただ、あるというほうだけをまともに受けとめて、もっぱら探求していけばよい。これがヌース(知性)の道である。」と訳されています。(同じ頃に出た『ギリシア思想家集』所収のご本人の翻訳よりわかり易い。)

 無批判に感覚に従うのではなく、在るものが在らぬものになり、在らぬものが在るようになるのは虚像の道である、水であったり火であったりという事物の多様性は、ありかつあらぬというドクサがもたらす誤謬でしかない、そのようにみて斥け、愚直なまで裸の「ある」を追い求める理由を、「なぜならば、思惟すること(知性のはたらき)と在ることとは同じであるから。」(断片3)と喝破する哲学者のことばは、衝撃でした。

 真実のと呼ばれる在り方を知る能力があることを認めた以上、中途半端な妥協をするのでなく、徹底的にヌース(直知の能力)やロゴス(論理的な能力)の導きに従って、世界を見、知り、理解するのでなければならない。二十歳の決断でした。中世を専攻することにして、山田晶先生の門を叩きました。神的知性ならざる人間知性に特有の諸問題を取り上げる点に、哲学史上の中世が引き受けた課題の一つがあるとみて、取り組み続けた40年でした。胡蝶の夢だったのでしょうか。

 文学研究科の充実と発展をお祈りします。みなさまのご健康とますますのご活躍を祈念しております。

『「あるがままに」受け入れるのはむつかしい』 歴史文化学講座教授 山代 宏道  

 退職を控えて自分のキャリアを振り返る機会が多くあります。「不惑の年令」というのがありますが、不惑とは悟りを意味するのでしょうか。では、悟りとは何か。物事にとらわれない、執着しなくなる、言い換えれば、諦めることができる心境でしょうか。それも自然に。定年は停年、そして「諦年」に通じるのでしょうか。すべてを「あるがままに」受け入れることができれば、こだわることはないかもしれません。執着もない。煩悩もない。でも、むつかしい。 

 過去を受け入れ、現在を認め、未来をどう生きるか。できるだけ素直に振り返ってみると、自分の人生は「逃げた」時と「挑戦した」時のくり返しでした。「逃げた」ことがはるかに多いのですが。

 進路決定では数学が苦手で理系や経済を避けて文系を選び、難関の英文でなく西洋史を選んだこと(この年は西洋史の合格最低点が英文より良かったと後で知りました)、西洋史の授業に慣れないで通年制の前期は不可、後期でかろうじて良まで復活しました。遅れて12月に入った英会話クラブでは新2年生が1年生を指導しなければならず、恥をかかないために春休みは英語漬けの毎日でした。初めての挑戦でした。留学したハワイ大学院では西洋史も可能でしたが、親鸞研究を選びました。エール大学の日蓮研究者から博士課程進学を誘われたのに、競争社会から逃げて帰国しました(残っていたら今アメリカでしょうか)。以来、日本では西洋史、外国では日本史といったネジレが生じ、最近まで開示できませんでした。

 大学教務委員になってからフェニックス入試、プログラム制、教育室構想のWGに関わりましたが、自分が委員では文学部のためにならないと途中で逃げ出し、古巣の国際交流部会に帰って校務を終えました。

 あるがままに受け入れつつ出会いに感謝、お別れにあたり「皆様、本当にありがとう」。

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【3.岡先生を偲んで:岡さんが我々に遺してくれたもの】 

 昨年10月3日、文学研究科准教授・岡元司先生が病気のため46歳の若さで亡くなられました。広報・社会連委員会の一員として、ご活躍いただいた岡先生を偲んで、当時委員長であった岡橋秀典先生に追悼文を投稿していただきました。

『岡さんが我々に遺してくれたもの』地表圏システム学講座教授 岡橋 秀典

 昨年9月に科学研究費でインド調査に出かけ、10月初めに久しぶりに出校したら、岡元司先生急逝の報が待っていた。絶句した。そして、その後、徐々に後悔の念が襲ってきた。なぜ、もっと話をしておかなかったのかと。体調がよくないのは誰の目にも明らかであった。ただ亡くなるとは思っていなかった。というより、そのような予想はしたくなかったのがほんとうのところである。

 11月28日に「岡元司先生を偲ぶ会」が東洋史研究室の主催で開かれた。その場に身を置きながら、広報・社会連携委員会時代の岡さんを振り返った。あの頃は本当に元気で、委員会ではいつも才気あふれる発言をしていた。委員長の私にとっては、ほんとうに楽しい日々だった。あの頃の岡さんが遺してくれたものがたくさんある。振り返って大事にしないと申し訳ない。

 ここまで来てその時思った。それを行う場は、このメルマガしかないと。なぜなら、このメルマガこそ彼の発案によるものだったからである。このメルマガの本来の趣旨は、大学から社会への発信である。決して学部内のコミュニケーションツールをめざしたものではない。「リテラ友の会」がセットで設けられており、「リテラ友の会」メールマガジンが正式名称である。当時、岡さんが書いた入会案内を再掲しておこう。

 「リテラ友の会」は、広島大学大学院文学研究科・文学部の活動に関心をいだいてくださっているかたがたにご入会いただき、広島大学大学院文学研究科・文学部に関する情報を発信させていただくとともに、みなさまからのご意見をいただくなど、さまざまな形の「つながり」を持たせていただくための会です。

 2か月に1度のメールマガジンと臨時のお知らせを、電子メールで送らせていただきます。また、年に1回程度、会員のみなさまに気軽に文学研究科・文学部の中をのぞいていただけるようなイベントも計画し、優先的にご案内させていただきます。どうぞふるってご入会ください。

 かれの熱い思いが伝わってくる。最初の年は、研究科長も出席する「ランチ&ミーティング」まで企画したのだが、出席者が期待したほどの数にならず中止となった。まだ社会からは大学の敷居が高く時期尚早であったのかもしれないが、かれの考え方は間違っていなかったと思う。

 岡さんは、メルマガの担当者として、毎号紙面編集と成形の作業にあたっていた。単なる発案者で終わることなく、実施の責任までもち汗を流すのがかれのえらいところである。ところが、今回、改めてこれまでのメルマガを通覧してわかったが、意外にも本人は書いていない。編集後記が1回あるのみである。第5号の後記で、先述の「ランチ&ミーティング」を意気揚々と予告している。残念至極。私が原稿を依頼すべきであった。

 岡さんは、東広島市に移った広島大学が広島市へもっと出て行くことを常々主張していた。いつか、学長との懇談会でも、そのような趣旨のことを発言していたことを思い出す。だから、本研究科が広島市で開く「21世紀の人文学講座」には積極的であったし、平成17年度大学公開講座「「義経」:その時代と人物像」はかれ一人で企画し、NHK広島まで巻き込んで大成功を修めた。この「広島へ」と「社会へ」をつなぐ形でかれが発案したのが「哲学カフェ」であった。名称はもう少し違っていたかもしれないが、趣旨は広島市で社会人を対象に、院生も巻き込んで研究の最前線を語らおうとするものであった。これはしばらく委員会でとりあげなかったが、相当時間が経って、ある時この話の実現に向けて話を向けたところ意外にも消極的な反応だった。その時、がっかりしたのをよく覚えている。かれにはめずらしいことだった。その後、数ヶ月経って、かれの入院を知った。かれへの違和感が融解してすべて了解された気がした。多忙が極限に達し、体が悲鳴をあげていたに違いない。セーブが必要だった。

 岡さんが我々に遺してくれたもの。
それは、広島大学はもっと社会へ、もっと広島市へ、そして、ここでは詳しく述べなかったが、もっと世界レベルの研究を! この三つではなかろうか。これらを忘れないようにすること、それがお世話になった我々(少なくとも私)の責務であり、最高の供養でもあると思っている。

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【4.「2010リテラウィンターコンサート」リポート  広報・社会連携委員会 山本 庸子】 

 広島の3大プロといえば、広島東洋カープ(野球)、サンフレッチェ広島(サッカー)と、プロの音楽集団=広島交響楽団です。私たちが生活する広島が、こんなに贅沢な環境であることを幸せに感じます。

 プロの音楽集団=広島交響楽団は、音楽的技術は言うまでもありませんが、聴衆の皆さんを楽しませようとするプロ意識も実は、凄いんです。リテラコンサートでは、楽器の奏でる音で私たちを魅了しながらも、マイクを持てば色々なパフォーマンスで私たちを楽しませる…そんなプロの音楽集団が広島交響楽団なのです。

 広島交響楽団の協力で開催するリテラコンサートも今年で6回目の開催となりました。毎年楽しみにしてくださるリピーターの方も増え、有難いことと感謝ています。

 今回のコンサートの第1部では、結成わずか2年の広島大学パンフルート同好会の演奏をお聴きいただきました。広島大学パンフルート同好会は、大学で活動する同好会としては、日本で唯一のグループで、学生だけでなく教員や広大職員といった幅広いメンバーで活動しているグループです。初めてパンフルートをご覧になる(お聴きになる)皆さんも、小鳥がさえずるような笛の響きには驚かれた様子でした。

 また、今回初めて司会者を文学研究科(文学部)内から公募することになり、4人の学生さんが応募してくださいました。オーディションで選ばれた文学部2年生下梶健太さんは、はじめての司会とはとても思えない、素晴らしい進行で、司会者の役目を十分に果たしてくれました。下梶さんからリテラコンサートに対する感想をいただきましたので、ここでご紹介いたします。

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 なぜ文学部で音楽のコンサートをするのだろうか?文学と音楽って関係ないじゃないか?コンサートが始まるまではそう思っていました。富永研究科長が開演挨拶で「音楽を聞きながら勉強するとか、あるいは音楽を聞いてリラックスするとか、みなさんはよくされると思います。音楽は人間の頭脳に不思議な刺激を与えます。気分を転換するのにも最高です。そして、文学というのも人の心を豊かにする作用があると思います。そういった意味では音楽と共通するものがあるのではないでしょうか。」このようにおっしゃっていました。
 あぁなるほど、と思いました。本を読んでいる間、音楽を聞いている間には、自分と本、自分と音楽、という守られた空間、時間ができます。私たちは読書やコンサートを通して、気分が高揚したり、リラックスしたりできることにあらためて気付かされました。
 慌ただしい日常の中で、自分だけの時間を提供し、心にメリハリをつけてくれる音楽、そして文学ってほんとうに素晴らしいものだな、そう感じた瞬間でした。
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 今回のリテラコンサートは、広島交響楽団や広島大学パンフルート同好会の皆さんの演奏、下梶さんのフレッシュな司会進行などで、とても楽しい雰囲気の心地よいコンサートでした。ご協力いただいた皆様に心から感謝いたします。

※当日、皆様からいただきましたアンケートの中から、何点か紹介させていただきます。

・パンフルートの音がとてもきれいでした。「パンの神の伝説」がとても良かったです。ファゴットは束ねた楽器だということを初めて知りました。大河ドラマ(天地人、竜馬伝)を弾いて欲しかった。(11歳・女子)

・木管五重奏は、本当にきれいで好みでした!曲のセレクトも聞いたことがあるもの、知っているもの、明るい曲が多く、楽しめました。またの機会を楽しみにしています。(22歳・女性)

・パンフルートの楽器解説もあって、興味も高まりました。特に、ホルンの解説と実演は他に類を見ないユニークさで秀逸ですね。コンサートの3部構成が良く考えられており、感激しました。是非、今後も継続お願いします。日本と沖縄に音階の違いを説明して下さり、有難うございました。長年不思議に思っていたので、疑問が解けてうれしいです。西洋の楽器で和楽が演奏できることを拝聴しました。感謝申し上げます。CMソング特集に拍手!!最後の最後まで良く考えられた演出は、素晴らしい一級品でした。(30歳・男性)

・室内楽とサタケメモリアルホールのマッチが素敵でした。今後もこのようなコンサートを続けて頂きたいです。本日は本当にありがとうございました。(40歳・女性)

・知っている曲が多かったので楽しく聴けました。演奏を聴いて久しぶりにリフレッシュでき、良かった。57才になってギターを習い始めました。また、やる気が出てきました。ありがとう。来年も来たいです。(57歳・女性)

・身近に本物の演奏に触れることができ、とても嬉しく思います。いい時間を過ごすことが出来ました。これからも素晴らしい音楽を届けてください。ありがとうございました。(63歳・男性)

・「故郷」パンフルートの音を聞き、亡き両親の面影が浮かび、いにしえの故郷、村、町はきれいでした。世の中のため音楽で地域社会のためによろしく。広大メモリアルホールに来るのが楽しみです。ありがとう。(73歳・男性)

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【5. 文学研究科(文学部)ニュース】

○ 平成21年度広島大学学位記授与式  
日 時:平成22年3月23日(火) 11時 開式
場 所:東広島運動公園体育館(アクアパーク)

○ 平成22年度広島大学入学式
日 時:平成22年4月3日(土) 11時 開式
場 所:東広島運動公園体育館(アクアパーク)

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【6.広報・社会連携委員会より  委員長 河西英通】

 この3月で、広報・社会連携委員会委員長を退くことになりました。2年間、お世話になりました。深く感謝申し上げます。

 広報・社会連携の仕事は研究科のHPの運営からはじまり、研究科論集やパンフレットの発行、玄関ホールの展示、諸々の行事の企画運営など、多種多様。思った以上に忙しかったのですが、なによりも心がけたのは前任の岡橋委員長のスタイルを踏襲して、「活発な議論」「楽しい議論」をめざしたことです。

 法人化以後、大学運営はめっぽう複雑になりましたが、グチを言ってもしょうがありません。とにかく楽しく!面白く!やらなければという思いでなんとか2年間を突っ走りました。一番エンジョイしたのは私だったでしょう。

 やりのこしたことも山ほど在ります。今頃になって、あれもやればよかった、これもしたかったと後悔しています。反省すべきこともあります(広報にも筆の誤り)。「隠し球」も出せずじまいが何球も残っています。とはいえ、委員のみなさんと協力して、なんとか少しは新しい試みに挑めたのではないかと思っております。

 このメルマガへのご意見もいくつかいただきました。またリテラ「21世紀の人文学」では参加者のみなさんと大いに議論しました。広報とは一方的な情報提供ではなく、双方向で言葉を交わしあうもの。社会連携とは大学が社会に手をさしのべるのではなく、大学それ自体が社会の一員であることを学ぶこと。そんな感想を抱いた2年間でした。

 オリンピックの標語じゃありませんが、「より美しく、よりスマートに、よりラディカルに!」そんな思いを次期の委員会に託します。最後になりましたが、「リテラ友の会」会員のみなさまには、今後も文学研究科・文学部へのご支援をお願い申し上げます。ありがとうございました。

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リテラ友の会・メールマガジン

オーナー:広島大学大学院文学研究科長  富永一登
編集長:広報・社会連携委員長  河西英通
発行:広報・社会連携委員会

広島大学大学院文学研究科・文学部に関するご意見・ご要望、
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広島大学大学院文学研究科 情報企画室
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