メールマガジン No.75(2016年9月号)

リテラ友の会 メールマガジン No.75(2016年9月号) 2016/9/28

□□目次□□
1.優勝おめでとう!〜第29回初心者のためのフランス語コンクール〜
2.オープンキャンパスレポート
3.文学研究科(文学部)ニュース
4.文学研究科互助会 カープ観戦記
5.広報・社会連携委員会より

1.優勝おめでとう!〜第29回初心者のためのフランス語コンクール〜

  7月3日(日)博多のアンスティチュ・フランセ九州において、「第29回初心者のための九州フランス語コンクール」が行われ、文学部の安食貴博君(歴史文化学・日本史専攻2年)が見事優勝されました。弁論タイトルは、「三本の矢」。
安食貴博君から感想をいただきました。

□□□□

今回このような結果を残せて、大変嬉しく思っています。
今日のフランスは日本の様々な文化が紹介され、日本に興味関心を抱いている人がたくさんいます。そのような人に日本の歴史を紹介しようと、今回戦国大名の毛利元就の事について話しました。また現代のグローバル社会において、自国や諸外国の歴史的背景を互いに認識し話し合うというのは、国家又は民族の価値観の差異による衝突を回避できるのに有効的な手段だと考えます。今回フランス語で日本の歴史を紹介したことは、そのような観点からもとても良い経験になったと思います。
今後も今回の結果に慢心することなく、日々のフランス語学習に意欲的に取り組み、更なる能力向上に努める所存です。

□□□□

第29回初心者のための九州フランス語コンクール1
第29回初心者のための九州フランス語コンクール2

2.オープンキャンパス レポート

   今年度もお盆明けの8月18日(木)、19日(金)の両日、広島大学オープンキャンパスが開催されました。連日の猛暑の中、当日も暑さが心配されましたが、朝早くからたくさんの高校生が汗を流しながら来てくれました。わが文学部にも、両日併せて1,400人近い方に参加していただき、用意した5会場全てで満席となり、立ち見となってしまった方もいるほど盛況でした。当日の様子については、学生さんに報告していただきます。

○オープンキャンパスに参加して

歴史学コース(西洋史分野) 大町周平

   私は、今夏のオープンキャンパスにスタッフとして参加しました。私を含めた在学生スタッフは、午前中は全体説明会終盤のコース説明を担当し、午後は個別相談室で高校生や保護者の方々のさまざまな質問に応対しました。そこでは、広島大学文学部に少しでも興味を持って参加している方々に、大学がどのような学びの場であるかを知ってもらい、より文学部に入りたいと思っていただけるようにスタッフ一同心掛けました。

   午前のコース説明では、五つのコースからそれぞれ選ばれた代表者が、各コースでどのようなことが学べるのか、各分野の特徴や魅力について話しました。五人とも、自身が高校生の頃抱いていた疑問を中心に、6分という限られた時間の中で、それぞれ工夫を凝らしながら紹介していました。課外活動や海外留学について話をする者もいれば、教育内容以外では、各研究室の雰囲気について話をする者もいました。

  午後の個別相談コーナーは大盛況でした。勇気を出して一人で質問しに来てくれた子や友達と一緒に複数人で足を運んでくれた子たち、そして保護者の方々など三時間のあいだ利用者が絶えることはありませんでした。当然ながら質問内容は多岐に渡りました。受験勉強の仕方から、サークルやアルバイトについて、その他大学生の食生活や住居に関する質問など幅広く対応しました。

  このオープンキャンパスを通して、参加してくださった高校生や保護者の方々が、少しでも不安や悩みを解消し、広島大学文学部に入りたいという思いを強くして下されれば幸いです。

○オープンキャンパスに参加して

哲学・思想文化学コース(中国思想文化学分野) 大竹 晋太郎

  私は8/18,19に開催されたオープンキャンパスにスタッフとして参加しました。広島大学文学部に興味を持っている高校生たちに自分がここでどのようなことを学んでいるのか説明し、大学についてや受験についての様々な疑問について質問してもらえる学生による個別相談会も行いました。

  全体でのコース紹介では自分の所属コースの紹介を行いました。普段学んでいることを人に説明することは自分の学びを見直しその意義について考える良い機会になりました。自分が高校生のときにどのような気持ちで文学部を志したのかを思い出し、疑問や不安を少しでも解消し新たに興味を持ってもらえるよう意識しながら行いました。
相談会には不安そうに受験の話を切り出す子や、興味津々で学生生活について聞いてくる子など多くの高校生に参加してもらうことができ、幅広い疑問に対応しました。

  今回のオープンキャンパスを通じて参加した高校生たちの不安や悩みが少しでも解消され、より広島大学文学部に興味を持ってくれたらうれしく思います。そして自分自身も普段の学生生活を見直し、改めて初心を振り返ることのできた実りの多い二日間になりました。

 

オープンキャンパス1
オープンキャンパス2
オープンキャンパス3
オープンキャンパス4

3.文学研究科(文学部)ニュース

○第11回広島大学ホームカミングデー文学研究科企画「文学部で味わう 世界のティータイム」

今年は、3人の留学生(スリランカ・インドネシア・中国)に協力いただいただいて、お国で好まれているお菓子やお茶を飲みながら、簡単な日常会話や文化・習慣などをお話いただきます。

【日 時】平成28年11月5日(土曜日) 14:00から
【場 所】文学部1階・学生ロビー

※どなたでも参加いただけます。もちろん無料です!

○ リテラ「21世紀の人文学」講座2016

【テーマ】哲学・倫理学を通して物の見方を考えてみよう―あなたは西洋タイプ、それとも日本タイプ?―
【日時】平成28年12月3日(土)13:30〜16:40

【場所】合人社ウェンディひと・まちプラザ(まちづくり市民交流プラザ)
北棟6階 マルチメディアスタジオ(広島市中区袋町6番36号)

【定員】100名

【申込期間】平成28年10月3日(月)〜10月31日(月)

詳しくは、文学研究科HPをご覧ください。

 

4.文学研究科互助会 カープ観戦記

欧米文学語学・言語学講座 助教 松本 舞

   7月29日(金)、恒例の文学部互助会野球観戦が行われた。
例年ならば、この頃には既にペナントレースBクラスの定位置へほぼ着実に向かうカープの、ある意味稀な、勝利を期待しながらマツダスタジアムへ参集するのが常であった。かつてのカープのエースである黒田選手が大リーグから「男気」を見せて戻って来て、それまでのエース前田健太選手が大リーグへ移籍する前の最後の年、いわば投手王国を誇った昨年でさえ、そうだった。

   ところが今年のカープは本当に違う、と皆、信じていた。一昨年以上に菊池選手、丸選手の「キクマル」コンビが機能し、先頭打者として定着した田中選手と共に不動の先発オーダーを組んでいた。2000本安打を達成した新井選手、日米通算200勝を挙げた黒田投手、何と、高いだろうに中日から助っ人外人ルナ選手まで獲得して、しかもホームランを量産できるエルドレッド選手までいる。おまけに、パリーグとの交流戦で奇跡的な逆転サヨナラホームランを連発し、「最高で~す!」で、今年の流行語大賞までとれそうな、「神ってる」鈴木誠也選手を始め、何年もかけて育成してきた若鯉たちが躍動しているー日替わりのヒーローの誕生、そう、それは球界史において優勝へのカウントダウンを意味するーのだ。前日には京セラドームで、にっくき金持ち球団ジャイアンツ相手に、福井投手が復活を見せ、なかなかカープが攻略できなかった巨人菅野投手を相手に4対0で快勝し、ここ広島マツダスタジアムへと凱旋したのだった。首位を独走する我らがカープに対して否が応でも期待は高まった。試合直前には、スターティングメンバーの中にルナの名があることがわかり、敵意をむき出しにバットで弧を描くようなルナの姿を初めて見れる!とそわそわして、今年はほぼ確実に美味いビールが飲めるぞ、と参加者たちはみな思っていたに違いない。

   ところが、ところが、である。(考えてみれば人生とはいつもこんなもんだ。)プレイボール前に、国歌斉唱に加え、『アナと雪の女王』の興行PRのために歌手のMay. J. さんが主題歌の「Let It Go~ありのままで~」を歌った。「♪ありのままの姿みせるのよ、ありのままの自分になるの♪」という、聞きなれたあのサビの部分を生で聞けて得した気分。「♪少しも寒くないわ♪」なんて歌われても、こんな真夏には当たり前だよな、と聞き流していたが、この歌詞が、試合途中にはもはや「なるようになれ」即ち、‘Let it go’ の本来の意の心境の境地へ、更には、「今年のカープは例年とは違うのだから・・・」と何とか「強がり」をいいながら帰途につくような、不吉な試合の予言だったとは!この日先発の野村祐輔投手は今シーズン予想外に勝利数を稼いでいたが、みな、安定感を否めずにいた。そしてこの唯一の不安材料がよりによってこの日に、球場を真っ赤に染めた熱いカープファンを雪の世界の中へと落としたように凍りつかせる結果になり、「♪少しも寒くないわ!(?)♪」と捨て台詞を言わしめる状態を招いてしまった。我々が観戦に来た日に限って、去年までの「ありのままの(?)自分になった」カープの姿を見せられてしまったのである。

  1回の表にデッドボールで進塁を許しDeNAの四番打者筒香選手に3ランを浴びた野村投手。いや~な出だし。それでも2回の裏に鈴木選手の15号ソロホームランが飛び出し反撃の烽火、と思いきや3回の表にロペス選手に2ラン、その裏にまた1点を返したものの4回表にはまたしても筒香に3ラン。4回までに実に8得点を挙げられ野村投手はKO。5回に救援のオスカル投手がまたひどいことに3ランを含め6点を献上、6回表の久本投手に至っては満塁ホームランを含む5点を取られ、6回の裏を終わって19対2。DeNAの選手のうちの誰が打点をとっていないのか、誰がホームランを打っていないのか、もう、分からなくなってしまっていた。ちょっと口答えしただけで、とことんボコボコにされたような感じだった。とにかくカープの守りの長いこと長いこと。逆に攻撃はほとんどが三者凡退で短いこと短いこと。DeNAの攻撃の際には、カープの応援席からは「ながぁ~い~!」の悲鳴が響く。9回裏にもう1点を挙げたものの結果としては19対3の惨敗。まるで、体格だけは大人に近付いてきた中学生とプロ球団の戦いのようで、「プロ野球には点差によるコールドゲームはないんかいのぉ?」「はよ~終われぇ~~」とぼやく声がちらほら、虚しく響いていた。その後の試合では、「♪悩んでたことが嘘みたいね♪」というLet it go中の歌詞のように調子を取り戻し、カープに四半世紀ぶりに優勝マジックが点灯した現在でも、あの日の負け方が脳裏から離れず、まさか大嫌いなジャイアンツに「リメークドラマ」などという和製英語を使わせてしまうような悪夢の連敗がおこらないことをひたすら願うばかりである。

   いいことがまるでなかったわけではない。なんだかんだ言っても、去年までの試合のように、一点も取れないで負けることもある中で、3度も「宮島さん」を歌えたのだから良しとすべきだし、何よりも実は互助会の観戦史上、初めて勝部前研究科長の英断もあって、au WALLETパーティフロアなる団体向け観客席に陣取ることができたのだ。30人程度の貸し切り席。球場を見渡すのに最高な、8人ほどが横に並んでゆったりと座れるソファーのクッションも上等で、特に一塁側の動きが鮮明にうかがえ、球団マスコットのスライリーがサービスで球を飛ばす距離こそ届かないものの、石井打撃コーチなど、カープ選手たち、コーチたちの動きなども十分に見えるものであった。ここでカープ選手のヒーローインタビューが見られたら、どんなによかったことか・・・また、食事が運ばれるテーブルも広く、ゆっくりと「歓談」できるものであった。みんなデラックス・コースの食べ物を満喫し、充分元が取れるだけの量の生ビールをお代わりした。ホタテなどの海鮮料理もおいしかったし、焼きそばも「最高で~す!」だった。カープ選手のレプリカユニフォームを着て応援に来るノリのいい互助会員の数も年々増えて、団結意識は増し加わっている。それにこんな試合だからこそ多くの観客は終わりまで我慢できず席を立ち、いつもなら広島駅まで一時間かかることもある混雑もなかった。「風がこころにささやくの / このままじゃだめなんだと」というMay. J さんの歌声が、この夜の選手の中も、そして観客の中でも、ずっと反響していたにちがいない。我々のゲームセットの後には、脂肪分を控えた互助会員の分別が働いて、焼きそばの皿に豚肉の脂身だけが残されていた。

 

平成28年度互助会カープ
平成28年度互助会カープ観戦記

5.広報・社会連携委員会より

  まずは、第29回初心者のためのフランス語コンクールで優勝した安食君おめでとう!日本史学専攻と聞いてびっくり、弁論タイトルが「三本の矢」と聞いてまたびっくり。日本史学教室の中世戦国時代を専門としている私としては、驚きのニュースでした。私も含め、外国語がちょっと苦手な者が日本史を選択する事例が多い中にあって、外国語の得意な学生が日本史学教室に在籍していることは嬉しい限りです。これからも、日本の歴史や文化についてフランス語で広く情報発信をしてもらいたいと思います。

  オープンキャンパスは今年も盛況でした。やはり学生自身が自分の言葉で語る内容は説得力があり、聞いている高校生の表情が違います。また、話す内容が教員の側でも勉強になることが多々あります。授業も含め、学生に対する接し方について見直す良い機会となります。

  今年のカープ観戦は、野村祐輔が先発し、横浜に大敗したゲームの観戦となりましたが、25年ぶりのセリーグ優勝と野村投手の最多勝確定となった今から考えると、貴重な一戦を生で見られたことは良かったと思います。野村投手も広島広陵高校の選手として甲子園に行き、決勝戦で佐賀北高校の副島君に逆転満塁ホームランを打たれて準優勝に終わった日からよく成長したものですね。きっとあの時の悔しさが、今の野村投手を支えているのだと思います。クライマックスシリーズ、日本シリーズと、今年は楽しみが増えました。

  実りの秋が訪れました。10月1日のソフトボール大会、11月5日のホームカミングデー「文学部で味わう世界のティータイム」と、催し物が続きます。
紅葉の季節、皆様それぞれ豊かな日々をお過ごし下さい。

広報・社会連携委員会委員  本多博之

////////////////////////////

リテラ友の会・メールマガジン

オーナー:広島大学大学院文学研究科長  久保田 啓一
編集長:広報・社会連携委員長  高永 茂
発行:広報・社会連携委員会

広島大学大学院文学研究科・文学部に関するご意見・ご要望、
メールマガジンへのご意見、配信中止・配信先変更についてのご連絡は
下記にお願いいたします。
広島大学大学院文学研究科 情報企画室
電話 (082)424-4395
FAX (082)424-0315
電子メール bunkoho@hiroshima-u.ac.jp

バック・ナンバーはこちらでご覧いただくことができます。
////////////////////////////

 


up