メールマガジン No.82(2017年11月号)

リテラ友の会 メールマガジン No.82(2017年11月号)  2017/11/24

□□目次□□
1.第11回広島大学ホームカミングデー「文学部で味わう世界のティータイム」レポート
2.研究科長によるヴェトナム国家大学ハノイ校所属人文社会科学大学訪問記
3.留学生懇談会レポート
4.毎日新聞社賞受賞おめでとうございます〜第49回全日本学生フランス語弁論大会〜
5.文学研究科(文学部)ニュース
6.広報・社会連携委員会より

1.第11回広島大学ホームカミングデー「文学部で味わう世界のティータイム」レポート【地表圏システム学講座准教授 伊藤奈保子】

 

  平成29年11月4日(土)の「文学部で味わう世界のティータイム」は、B104教室にて留学生6名の発表1時間30分を約100名の参加者がたっぷりと楽しみ、その後、6つの地域の自慢のお菓子とお茶を、参加者、発表者が語らいながら味わう、有意義なひと時となりました。

  昨年度の内容をさらに発展させ、発表者数を増やし、自身の研究テーマ、自国の説明、言語の3つを柱に、台湾・郭逸軒さん、ベトナム・Nguyen Thi Phuong Haoさん、韓国・安浚鉉さん、チベット・パンチェン トンドゥプさん、インドネシア・Dewi Anggraeniさん、スペイン・Damaso Ferreiro Posseさんが、個性的かつ充実した発表で会場を湧かせました。芥川龍之介、坂口安吾をはじめ、言語学、歴史学、文学に至るまで、その内容は多岐に亘り、古文書をすらすら読み下すなど、時折どよめき、歓声があがり、感心のため息がもれました。留学生に、我々日本の魅力を再確認させられる、貴重な時間となったと思います。

  その後は学生ホールでのティータイム。文学部の学生アルバイトの力をかり、各ブースに設けられたお菓子とお茶は、みるみる間に参加者の手へ。発表者への好奇心旺盛な質問とともに、心もお腹も十分に満たされてゆくのが、その笑顔からうかがえました。すっかり空となったお菓子とカップを背に、帰路に向かう参加者たちの後ろ姿を見送りながら、学生ホールをスタッフ一同で安堵のうちに片付けはじめました。

この企画は、毎年文学部の各講座選出の広報・社会連携委員会委員、文学部支援室、情報企画室が担当します。委員長を中心に半年前から会議を繰り返し、内容、発表者の選定から連絡の調整、事前会議、会場配置、タイムスケジュール、参加者の多少を考慮した二通りの綿密な計画書作成、ポスター、説明パネル作成など、実直に企画、運営を行います。

  「皆の信頼と、連携なしには、成しえない。」当日、事故・けがもなく、無事に企画が終了できたことを誇りに思います。
 

文学部で味わう世界のティータイム

当日、担当していただいた留学生に感想をいただきましたので、掲載いたします。

Damaso Ferreiro Posseさん(スペイン)
   「2017年度世界のティータイム」に、発表者として参加するきっかけをいただき、ありがとうございました。母国について一方的に発表するだけではなく、母国に興味を持っている方とお話や意見交換をすることができ、充実した経験が出来ました。

Nguyen Thi Phuong Haoさん(ベトナム)
   この度は文学研究科のホームカミングデイに参加させていただき、誠にありがとうございました。今回、私は初めてこのイベントに参加しました。海外の友人(特に日本の友人)にベトナムについて紹介できたことは、私にとってとても楽しい出来事でした。
私も他の留学生の皆さんから、彼らの出身の国についての紹介を聞くことで、多くのことを学ぶことができました。 私はホームカミングデイは、学生にとって(特に留学生にとっては)多くの人と、お互いの知識を交換しあい、交流することができる、本当に素晴らしい機会だと思います。私もさらなる友人と知り合い、つながることができました。また、この機会を通して、多くの貴重な経験を得ることができました。
この素晴らしいイベントに感謝します。ありがとうございました。

Dewi Anggraeniさん(インドネシア)
  「文学部で味わう世界のティータイム」での一人の発表者として選ばれたとき、バリ島以外、いわゆる、日本で知られていないインドネシアの美しいビーチを紹介するチャンスだと思いました。近年、インドネシア国内では、海・ビーチ旅行が有名になっていますので、それを会場で集まる方々に知らせたかったです。紹介した観光スポットへ旅行に行って見ていただければ大変うれしく思います。

安浚鉉さん(韓国)
   日本人・韓国人だけではなく、いろいろな国籍の人、学部生・院生だけでなくいろいろな世代の人、さまざまな専門の人に出会えて、自分の位置を相対化できる非常に貴重な経験ができました。それぞれの個別的な人々に出会えたことも楽しかったし、私の研究がどのように実際の人に基づいてリアリティーを帯びるべきか、私が韓国人であるということは、ここではどのような意味を持つのかを考える有意義な時間でした。

パンチェン トンドゥプさん(チベット)
   私は今まで本格的に広島大学と関係あるイベントに参加したことがありませんでした。しかし、先生たちのおかげで非常にいいイベントに参加することができて、本当によかったと思います。留学生にとって違う言語環境の中で全く初めての経験をする、そんなイベントは挑戦的なことであるが、この大切な機会を克服したいと考えていました。
   当日のイベントの中で、私は学年と年齢を問わず色々な人に自分の出身地の文化を紹介しました。また、お客さんに自分の研究について説明したり、日本のことについて質問したりしました。最後にはお礼を言ってくださり、手をとって「これからも頑張ってね」と言ってくださる人もいました。このことは1番感動し、またやりがいを感じた体験だったと思います。このイベントに参加したことで自分の弱点を克服し、将来に向けて意欲を高めることができました。また、イベントする前より、日本語を勉強することが大切なことであると感じました。私にとって初めての試みでしたが、とても貴重な体験となりました。思い切って参加を決意して良かったです。

郭逸軒さん(台湾)
   台湾から来た留学生の郭です。
ホームカミングデーは初参加で、自分の国を大勢の人の前で紹介するのも初めてで、かなり緊張していました。しかし、今回のイベントを通じて、私と同じく外国から来た留学生達や、優しいスタッフや、台湾に興味を持っている親切な方々にも出会えることができました。そして発表をしたことで、自分の国への理解も深めました。自分の発表が、少しでも台湾の良さと魅力をPRできたらなと思います。もし機会があったら、また参加したいと思います。謝謝!

文学部で味わう世界のティータイム

Damaso Ferreiro Posseさん(スペイン)

文学部で味わう世界のティータイム

Nguyen Thi Phuong Haoさん(ベトナム)

文学部で味わう世界のティータイム

Dewi Anggraeniさん(インドネシア)

文学部で味わう世界のティータイム

安浚鉉さん(韓国)

文学部で味わう世界のティータイム

郭逸軒さん(台湾)

文学部で味わう世界のティータイム

パンチェン トンドゥプさん(チベット)

文学部で味わう世界のティータイム

学生ロビーの賑わう様子

文学部で味わう世界のティータイム

終了後、留学生・学生スタッフ・教職員と記念撮影

2.研究科長によるヴェトナム国家大学ハノイ校所属人文社会科学大学訪問記【歴史文化学講座教授 八尾 隆生】

  10月5日より10日まで、本研究科と部局間協定を結んだヴェトナム国家大学ハノイ校所属人文社会科学大学のお招きにより、久保田研究科長とそのお供として八尾が同学に行って参りました。
  お供の分際でいきなり前泊した博多で大寝坊しましたが、なんとか定刻にハノイ着。その日は呑兵衛二人でヴェトナム中部料理の夕食。
  翌日は本学がお招きしたホア副学長とのご挨拶の後、日本学部で授業。八尾も生まれてはじめて文学の講義を受けました。いや~おもしろいですねえ。学生による質問もバンバン出ました。うちの学生とは大違い・・・八尾の講義がつまらんのか??
翌日は日曜日で遠足。ハノイ郊外の伝統村を見て参りました。最初は市内観光を予定していたらしいのですが、ハノイに飽き飽きの八尾が猛反対。PM2.5濃度も半端じゃありませんので。月曜は超ハード(研究科長が)。午前は再び日本学部で授業、午後は文学部(Litterture)で漢学・国学をめぐる講演。こちらは教員陣からいろんな質問が飛び交い、カズオ・イシグロの評価まで訊かれる有様。でも臆せずきびきびとお答えになる研究科長は、さすが二期目を務められるにふさわしい有能かつパワフルな方と、改めて尊敬の念を深くした次第です。そしてその夜、深夜便にて帰国の途に。
  お供であったはずの八尾は、タクシーを拾い、酒食のお相手をし、お嬢様への珍妙な土産選びにお付き合いするだけの情けない役回りでした。新体制下ではヴェトナム対応役として挽回させていただきます。適材適所ということで、○○委員(長!)とかはなにとぞご勘弁を。

ヴェトナム国家大学ハノイ校所属人文社会科学大学訪問

3.留学生懇談会レポート

  10月16日(月)18時より毎年恒例の文学研究科留学生懇談会を学士会館レセプションホールで開催しました。今回は、外国人留学生72人、教職員20人の参加がありました。新入生の自己紹介や教職員との歓談、ビンゴゲームなどで会場は盛り上がり、留学生も教職員も楽しい時間を過ごすことができました。

当日参加したインドネシア出身のムハマド レザ ルスタムさんの感想を紹介します。

 私が母国のインドネシアを離れ、広島大学に留学して1年になります。
この一年の間にキャンパスのイベントや広島大学の留学生のイベント等によく参加しました。もちろん、学部の留学生懇談会も参加しました。文学部の留学生懇談会でも新しい友達が見つかりました。去年と今年で2回目の留学生懇談会を参加しました。しかし、今年は去年とは少し違っていました。

  特に、私がとても嬉しく感じたのは、懇親会の食べ物についてです。なぜかというと、今年の留学生懇談会では文学部のスタッフがイスラム教徒の留学生のためにハラルの食べ物を特別に用意してくれたからです。それは本当に助かりました。これからも、この懇談会で毎年ハラルの食べ物が準備されることを願っています。

 留学生懇談会では、初めに歓迎スピーチと新入生の紹介があり、歌を歌い、ビンゴゲームをしました。非常に楽しく、他の留学生を知ることができました。
また、途中で私は奥さんを紹介することになりました。その時は本当に恥ずかしかったです。しかし、私の奥さんは少し日本語と中国語が話せるので、この懇談会で彼女も友達を見つけることができました。私はそれがともても嬉しかったです。多分この経験は国に戻っても忘れないと思います。

 このような交流の機会は非常に印象的で貴重な経験です。私は、こうして広島大学で見つけた友達といつか一緒に世界のために仕事をしたり、研究したりできたらいいなと思っています。

留学生懇談会
留学生懇談会
留学生懇談会

4.毎日新聞社賞受賞おめでとうございます〜第49回全日本学生フランス語弁論大会〜

11月11日、第49回全日本学生フランス語弁論大会(於:京都外国語大学)が開催され、文学部3年の安食貴博さん(日本史専攻)が、毎日新聞社賞(5位)に入賞しました。

安食貴博さんから感想をいただきましたので、紹介いたします。
「まず今回フランス語弁論大会において入賞できたこと、とても嬉しく思っています。
今回私は明治時代の軍人である秋山好古の人生訓について、フランス語で弁論しました。日頃大学で専攻として日本史学を、そして第二外国語としてフランス語を学んでいますが、これまで専攻である日本史に関する事をフランス語で発表し、討議するという機会はあまりありませんでした。しかし今回の弁論大会では一次試験で弁論を、そして二次試験の面接でその内容に関する質疑応答という形で前述したような機会を持てたことは、とても貴重で良い経験となりました。今回得た経験を活かして、今後の大学での学びをより深いものにしていきたいです。」

 

第49回全日本学生フランス語弁論大会

左端が安食貴博さん

5.文学研究科(文学部)ニュース

○『2018リテラコンサート 広島交響楽団金管五重奏』を開催します
【日時】2018年2月4日(日)13:30開場 開演14:00
【場所】広島大学サタケメモリアルホール

      ※入場無料
      ※曲目の詳細が決まり次第、文学研究科HPでお知らせいたします。

6.広報・社会連携委員会より【広報・社会連携委員会委員  上野貴史】

   ここ数日でめっきり寒くなりました。メールマガジン82号をお届けします。
今回は、ホームカミングデー「文学部で味わう世界のティータイム」の盛況さ、研究科長によるヴェトナム国家大学ハノイ校の訪問記、留学生懇談会の報告、フランス語弁論大会での受賞、という盛りだくさんの内容となりました。おや、何か足りない!「文学部長杯ソフトボール大会」なるものが全くメルマガに出てこない。申し訳ありませんが、この編集後記の場所をお借りして、少しご報告させていただきます。

   昨年の雨天中止を反省し、今年は予備日まで設定し、開催に望みました。10/7(土)に予定通り開催に至りました。が、1試合終了するかしないかのところで、突然の豪雨。やむなく延期となりました。でも大丈夫です、今年は、10/21(土)という予備日がある。しかしながら、連日の雨でグラウンド状態が悪く、前日にやむなく中止という決定に至りました。2年間ソフトボール大会を担当した私が雨男であるという理由なのかも知れません。申し訳ありません。でも、昨年もそうでしたが、学生の実行委員の皆さんは、とても一生懸命努力して準備して下さいました。この場をお借りまして、感謝申し上げます。来年は、きっと開催できます。私が担当でなくなるので。

 

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リテラ友の会・メールマガジン

オーナー:広島大学大学院文学研究科長  久保田 啓一
編集長:広報・社会連携委員長  高永 茂
発行:広報・社会連携委員会

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