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(2023.5.30)被爆者体験講話を開催しました

1年次の「教養ゼミ」(令和5年5月30日(火)16:20~17:50、文学部B204講義室)において、被爆体験講話を開催しました。

文学部における被爆体験講話は、「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」を契機に平成27(2015)年に始まり、事業終了後も、ひろしまの平和の継承・発信を目的に継続して実施しています。戦後78 年を経過し、被爆者の高齢化により被爆の実相を後世に伝えることがますます困難になりつつなる中、梶本 淑子さん(92歳)においでいただき、ご講演いただきました。

また,梶本さんの体験を受け継ぐ伝承者の青木 圭子さん(被爆体験伝承者養成事業1期生)からも原爆全体についてお話いただきました。

梶本さんは,満州事変の年にお生まれになり、14歳のときに爆心地から2.3キロ離れた動員先の飛行機部品工場で作業中に被爆され,約25年にわたって,語り部の活動をされていらっしゃいます。本講話では,戦前や原爆投下時の状況,梶本さんを探して入市被爆した家族の様子、そして戦後の状況についても語っていただきました。

学生の感想の一部をご紹介します。

・衝撃を受けました。非常に衝撃を受けました。被爆者の肉声を聞いた方がいいというのは何度も言われてきましたが、実際に聞くとここまで圧倒されるのか、と感じました。
・爆弾が落とされた時の防御行動や応急処置の方法を14歳の女の子が教え込まれていた、という事実に衝撃を受けました。想像をはるかに超える悲惨に、まだ心の整理がつかずにいる状態です。
・核の傘下にあるとか、核の抑止論の意見もある中、核廃絶についてあきらめずに考えること、「理想」を捨てないこと、核兵器の悲惨さ、戦争の残酷さを伝えていくことが大切だと感じました。

大変貴重なお話を本当にありがとうございました。

 

被爆者体験講話の様子

被爆者体験を聞き入る学生


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