広島大学人文社会科学系支援室(文学)
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赤青メガネを装着した後藤先生
広島大学大学院人間社会科学研究科人文学プログラム地理学分野の後藤秀昭教授の研究グループが2023年12月25日に発表した研究成果が、2024年4月3日の中国新聞に掲載されました。
当研究グループは、主に広島県が公開した点群データをもとに、アナグリフ方式のステレオ画像を作成し、地形の判読を行いました。広島平野周辺では、山地域で森林に覆われて航空写真からでは見えなかった活断層の地形のほか、中世の山城跡など、これまで知られていない自然、人工の地形を捉えることに成功しました。
<地形アナグリフの特性>
・赤青メガネを通せば、直感的に三次元の地形像を得ることができる
・画面上で拡大縮小することにより、スケールを変えて地形を捉えることができる
・現実よりも垂直倍率を大きくして地形の凹凸を強調することができる
発表論文
論文タイトル:高精細地形データによる広域ステレオ地形画像の作成と判読—広島県南西部における山地域の活断層と人工地形—
掲載雑誌:広島大学総合博物館研究報告 (15) 7-25 2023年12月25日
著者:後藤秀昭・牧田智大・山中蛍
所属:広島大学大学院人間社会科学研究科
高精細な地形アナグリフの例
赤青メガネを掛けると三次元で見られます
点群データによる
地形画像の違い
既存資料で未報告の山地中の人工地形を示す高精細な地形アナグリフ