集中講義『大学教員養成講座(基礎)』が無事終わりました!

 『大学教員養成講座(基礎)』(以下「本講義」)が、2月24日、27日、3月2日、3日の4日間にわたり行われました(これ以外に事前課題もありました)。本講義は櫻井勇介准教授をはじめ、丸山恭司教授、宮本勇一助教、山田俊弘教授、隅谷孝洋教授に加え、講義の一環となるマイクロティーチングにおける5名のティーチングフェロー(TF)との分担により実施されました。受講生は全研究科にわたり、19名でした。講義は、東広島キャンパスで対面で行われ、英語セッションと日本語セッションに分かれて実施されました。
 本講義は、様々な教員による講義や教育活動を通して、大学教員の仕事を理解し、大学の授業設計に関する基礎的な知識と技能を身につけることを目標としています。講義内容は、カリキュラム論、学習論、授業評価、指導案作り・授業設計、オンライン教育と著作権、マイクロテーチィング、ベストティーチャー講演、学生中心の大学教育等、理論知識から教育の実践まで幅広く取り扱われました。
 受講生は、グループワークで、各自の考えを共有し、議論することを通し、様々な視点から教育の理論から実践への理解を深めました。また、自分の教育理念、教育方針を反映できる授業をデザインし、グループでマイクロティーチングを実施することで、教育活動の実践もできました。最後に、最終課題では、授業でのディスカッション、マイクロティーチングの実践を振り返り、設計した授業案を修正することを通して、授業設計に必要なスキルを向上させ、今後の教育者としての成長を促すことができました。
 最終日の授業の振り返りでは、多くの学生が今回の授業を通して初めて大学教員になるための知識や実践が触れることができ、この授業で勉強した知識や積んできた経験を今後の授業に生かしていきたいと述べていました。私は、今回はTFとして、前回は受講生として参加しましたが、本講義は、大学教員を目指している学生にとって、大学教員になるための知識の勉強や実践を体験する非常に貴重な機会で、自分の教育方針、理念を考え始めるきっかけになると思っています。また、本講義の受講生が異なる学術文化を有する多様な分野に属していることから、この多様性を活かして学生間の学びを促すきっかけになればと思っています。

 Teaching Fellow 程 文娟(人間社会科学研究科博士課程後期教育科学専攻教育学プログラム)

 

【問い合わせ先】
教育学習支援センター
e-mail:capr@office.hiroshima-u.ac.jp
    (@は半角文字に置き換えてください)


up