【IR報告】本学ティーチング・アシスタントの分野に基づく業務内容の特徴を整理しました

 本学でTAとして勤務した学生には、勤務終了後に報告書を作成いただいております。教育学習支援センターにおいては、当該報告書を取りまとめて活用しております。昨年度、一部の教員からは、TAがどのような業務に従事しているのか、所属部署によって異なるのかという問い合わせがありました。このため、今回、当該報告書を用い、学生の所属部署に応じた業務内容の特徴を検証しました。今回の分析には、Qualified Teaching Assistant(QTA)によるおよそ1000名の報告書を用いました。一般に、この種の報告文に記される業務内容の報告は、単語レベルのものから、3-4文程度の簡潔な報告まで幅広く存在しています。

 

 

 上図は、学生を所属によって分類し、各グループに属する学生が関わった業務を説明するために、頻繁に用いられた語を抽出したものです。近くに置かれた単語は、同じ人が自身の報告書で共に使用することが多かった単語を示し、遠くに置かれた単語は同時に使用される割合が低かったことを示しています。円の大きさは使用頻度を示し、また赤い四角は学生が所属するグループを表し、そのグループの学生が近くに配置された単語を頻繁に使用していたことを示します。四角の大きさは、そのグループに属する学生の数を表しています。



 まず、左上に位置する医系・歯学・薬学の部署に所属する学生グループの報告文の特徴を検討してみます。上図を見ながら、実際の報告文も参照していくと、主な業務としては、試験・出欠の管理集計、資料の印刷や提出物の回収などが挙げられるようです。他のグループとは異なり、実習に関する業務も多く見受けられました。また、中央に位置する人間社会・教育・文学の分野の研究科や学部に所属するTAは、授業で先生のサポートを行うことが多いようです。報告文を確認すると、資料の作成や配布、コメントシートの整理なども行っていることがわかりました。一方、下に位置する先進理工・理工学・情報学といった分野のTAは、オンライン授業の対応や履修生からの質問への回答、演習や課題、テストなどの採点やチェックなどが特徴的な業務となるでしょう。最後に、統合生命・生物・先端物質に関わる分野のTAの業務に見られる特徴としては、実験で使用される試薬や器具の説明などが挙げられます。報告文を確認すると、これらの実験の方法の説明なども担当していることがわかります。総合科学部の学生は、これらの特定の分野に分類することが困難であり、今回の分析では対象外とします。



 このように、TAの属する分野によって、業務内容に異なるパターンが見出せそうです。これらの業務に携わる際に、どのような点に留意をすればよいか、どのような難しさがあるのかを分野ごとに共有する機会があれば、新たなTAが将来の業務に生かすきっかけをつかめるのかもしれません。

 

【問い合わせ先】

教育学習支援センター

e-mail:capr@office.hiroshima-u.ac.jp

    (@は半角文字に置き換えてください)


up