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大学教員の仕事を理解し、授業設計に関する基礎的な知識や技能を身に着けることを目的として、将来大学教員を目指す学生に向け、本年度も9月20・21・26・27日の4日間にわたり、『大学教員養成講座(基礎)』を開講しました。本講義は櫻井勇介准教授・安藤和久特任助教・丸山恭司教授を中心に、隅谷孝洋教授・Adilin Anuardi准教授・山田俊弘教授、さらに6名のティーチング・フェロー(TF)を加えて実施しました。様々な研究科の博士課程前期・後期の日本人学生・留学生26名が受講しました。
主な講義内容は、カリキュラム論や教授法、大学教育論、オンライン教育や著作権、授業評価、ベストティーチャーによる講義など多岐にわたり、日英両言語で行われました。受講生はいずれの講義でも少人数のグループに分かれ、ディスカッションを交わし、大学教員に関する見識を深めました。中でも、事前課題で自分の専門分野の教案を書き、他の参加者を生徒に見立て、7分間の授業を行うマイクロティーチングは、特に印象的な経験だったようで、受講生は授業内容へのスムーズな導入、見やすいPowerPoint、生徒をひきつけるアイコンタクトなど、これまでの経験や本講義の中で学んだことを生かしながら、一生懸命取り組んでいました。緊張も伝わってきましたが、自分の専門分野をしっかり理解してほしいという思いが溢れており、それに応えるように生徒役の受講生からも有意義なフィードバックが数多く行われました。
前述したように様々な専門分野・出身の学生が集まる本講義は、普段研究室に籠りがちな大学院生にとって、他の専門分野の学生と知り合うことのできる貴重な機会でもあります。講義は日本語・英語に分かれ、別の教室で同時に行われることも多いのですが、休憩時間には英語で留学生とコミュニケーションを取る日本人学生の姿も見られました。専門分野・国籍の壁を越えた交流も、重要な成果の1つだと感じます。
本年度は2月末にも開講予定です。大学教員という仕事に対する理解を深め、自分の教育観を見つめなおしたい方は、ぜひ受講してみてください。
ティーチング・フェロー(TF):猿田 静木
(人間社会科学研究科教育科学専攻教育学プログラム)
教育学習支援センター