『大学教員養成講座(基礎)』を開講しました!

 『大学教員養成講座(基礎)』(以下「本講義」)を2月下旬の4日間にわたり開講しました。本講義は櫻井勇介准教授・安藤和久特任助教・丸山恭司教授を中心に、隅谷孝洋教授・Adilin Anuardi准教授・山田俊弘教授、さらに5名のティーチング・フェロー(TF)を加えて実施しました。受講生は全研究科にわたり、20名(日本人12名、留学生8名)でした。講義は、東広島キャンパスで対面で行われ、英語セッションと日本語セッションに分かれて実施しました。

 本講義の目的は、多様な教員による講義や教育活動を通じて、大学教員の仕事を理解し、授業設計に関する基本的な知識と技能を身につけることです。講義内容は教育論、学習論、授業設計と著作権、マイクロティーチング、ベストティーチャー講演など、幅広い領域をカバーしており、理論から実践までを網羅しています。受講生は、講座を通して理論知識を学習し、グループワークの中で各自の考えを共有し、議論することを通じて様々な視点から教育の理論から実践への理解を深めました。また、自分の教育理念、教育方針を反映できる授業をデザインし、グループでマイクロティーチングを実施することで、教育活動の実践も行いました。最終課題では、授業でのディスカッションやマイクロティーチングの実践を振り返り、本講義履修前に設計した授業案を修正することで、授業設計に必要なスキルを向上させ、今後の教育者としての成長を促進することができました。

 受講者の一人はマイクロティーチングの振り返りの中で、「今回の授業を通して、将来大学教員になろうと思い始めました。ティーチングの楽しみを感じ、教育の現場でやりがいのあることがあると感じました」と述べ、自身の教育への熱意を表明しました。このように、この講座は多くの学生にとって初めて大学教員になるための知識や実践に触れる貴重な機会であり、自身の教育方針や理念を考え始めるきっかけにもなります。また、異なる文化背景や学術分野に属する受講生が参加し、国・分野・言語の壁を越えた異文化間の交流にも非常に良い機会となりました。
 

ティーチング・フェロー(TF):程 文娟
(人間社会科学研究科教育科学専攻教育学プログラム)

【問い合わせ先】

教育学習支援センター

e-mail:capr@office.hiroshima-u.ac.jp
    (@は半角文字に置き換えてください)


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