『大学教員養成講座基礎』を開講しました!

 大学教員になるための教育的専門性と倫理的な態度を養い、専門分野に基づく授業を構想・実践できる力を培うことを目的とし、7/29、8/1、5、6の4日間にわたり『大学教員養成講座基礎』を開講しました。本講義は櫻井勇介准教授を中心に、山田俊弘教授・隅谷孝洋教授、さらに5名のティーチング・フェロー(TF)を加えて実施しました。様々な研究科の博士課程前期・後期に在籍する日本人学生・留学生計25名が受講しました。

 授業の前半では教員による講義が行われました。主な講義内容は、シラバスの作成方法、大学教育論、オンライン教育や著作権、授業評価、ベストティーチャーによる講義など幅広い内容を取り上げました。後半では、受講生によるディスカッションやグループワークを行いました。また講義の後、授業の一環として受講生が授業案を作成し、7分間のマイクロティーチングを行う実践的な活動があります。受講生は、自分と異なる専攻をもつ受講生を学生に見立てて授業を実施しました。その後得られた評価やコメントに基づき、自身のマイクロティーチングを振り返って修正し、再度授業を実施しました。特に2回目のマイクロティーチングには、用いられるスライド授業方法など多くの修正・改善が見られ、受講生が熱心に取り組む姿勢が印象的でした。

 授業の最後の日は、専門分野が近い受講生同士でグループを作り、意見交換を行いました。受講生からは、「他者に自分の専門分野を分かりやすく伝える力が鍛えられた」、「他分野の授業方法を知る機会にもなった」、「非常に有意義だった」との声が多く寄せられました。また、本講義では文系・理系の学生がバランスよくグループを組むことで、異分野の学生同士が協働することができ、新たな視点を得ることができました。さらに、日本人学生と留学生が活発にコミュニケーションを取り合う姿も多く見られ、専門分野や国籍の壁を超えた学びと交流が生まれたことは、本講義に大きな成果の一つです。

 本講義は、今年度2月末に英語による開講を予定しています。大学教員という職業への理解を深めたい、自らの教育観を見つめ直したい方はぜひ、受講してください。

ティーチング・フェロー(TF):王 元貞
(人間社会科学研究科 教育科学専攻 国際教育開発プログラム)

【問い合わせ先】

教育学習支援センター

e-mail:capr@office.hiroshima-u.ac.jp
    (@は半角文字に置き換えてください)


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