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(@は半角文字に置き換えてください)
『大学教員養成講座基礎』を2月下旬から3月上旬にかけての4日間、博士課程前期・博士課程後期学生を対象に開講しました。本講義は櫻井勇介准教授・安藤和久特任助教を中心に、隅谷孝洋教授・Adilin Anuardi准教授・山田俊弘教授、さらに1名のティーチング・フェロー(TF)を加えて実施しました。全ての研究科等から集まった合計27名の日本人学生・留学生が受講しました。
本講義は、大学教員の仕事について理解を深め、授業設計に関する基礎的な知識と技能を身につけることを目的に開講しています。将来大学教員を目指す学生を対象としており、TFの資格取得要件の一つになっています。主な講義内容は、教授法、大学教育論、オンライン教育や著作権、授業評価、ベストティーチャーによる講義、異文化カウンセリングなど多様なトピックが盛り込まれており、日本語と英語の2グループに分かれて講義を行いました。受講生はさらに少人数のグループに分かれて、ディスカッションを行い、大学教員に関する知識を深めました。多様な活動の中でも、とりわけ受講者が熱心に取り組んでいたのはマイクロティーチングです。マイクロティーチングとは、事前課題として自分の専門分野の教案を作成し授業準備を行い、生徒役の受講生に対して7分間の授業を行う実践的な活動です。受講者はお互いのマイクロティーチングにフィードバックを行い、より良い授業を行えるようスキルアップに励んでいました。

最終日には言語別に講義を受けていた受講者が同じ教室に集まり、日英両言語を交えながらディスカッションを行いました。言語選択で分かれている受講者がコミュニケーションを取る貴重な機会であり、お互いの言語を使って寄り添いながらコミュニケーションを取る様子は心温まる時間でした。大学教員を目指す上でも大切な経験になったのではないかと思います。
次年度は夏休みに日本語・春休みに英語の『大学教員養成講座基礎』を実施する予定です。大学教員という仕事に対する理解を深め、自分の教授法や教育観を見つめ直したい方は、ぜひ受講してみてください。
ティーチング・フェロー(TF):猿田 静木
(人間社会科学研究科教育科学専攻教育学プログラム)
教育学習支援センター