広島大学大学院医歯薬保健学研究科の二川浩樹教授の研究成果である「L8020乳酸菌」が活用され、身近な”食品”を通じて、お口の健康を考える目的でタブレットが開発されました。

「L8020乳酸菌」は、虫歯の罹患歴のない健常者の口腔内より分離されたラクトバチルス・ラムノーザスに分類される乳酸桿菌であり、虫歯菌、歯周病菌、カンジダ真菌に対して抗菌効果を示します。

この「L8020乳酸菌」で発酵させたヨーグルトを用いたヒト試験では、2週間、毎昼食時に摂取した場合、虫歯菌と歯周病菌4種を口腔内から有意に減少させることを報告し、2010年11月に四国乳業株式会社からL8020ヨーグルトとして製品化されました。

その後、「L8020乳酸菌」の発酵物に含まれる抗菌物質(バクテリオシン)のkog1、 kog2を特定し、その機能を報告してきました。この抗菌物質には虫歯菌、歯周病菌、カンジダ真菌に対して高い抗菌性を示すだけでなく、歯周病と全身疾患に関わる歯周病菌の持つ毒素(LPS)に対する不活性化作用もあることがわかりました。
※第53回日本小児歯科学会大会(広島)2015、日本組織培養学会第88回大会(広島)2015、平成27年度日本補綴歯科学会中国・四国支部学術大会(松江）2015などで発表。

一方、三井物産(株)は2013年より知財ビジネスをスタートさせる中、広島大学の「L8020乳酸菌」に関する特許を活用したビジネス創出に注力。フジッコ(株)へのライセンス活動を、広島大学および同大学発ベンチャーの(株)キャンパスメディコと共同で行なってきました。現在は、100％子会社の三井物産ケミカルを通じて、新規案件の創出に取り組んでおり、この度、3月1日にフジッコ(株)より、オーラルケアのタブレットが全国発売されることになりました。

フジッコ株式会社は、食品会社として健康とおいしさを追求した商品開発を行ってまいりました。食べ物が最初に入る「お口」こそ「健康の入り口」と考え、良好な口内環境を保つための研究を重ねた結果、口内環境と健康の因果関係の重要性を再発見し、“お口ケア”に役立つ商品の開発を本格的にスタートさせました。口内環境で働く乳酸菌を国内外で探索する中、2016年に「L8020乳酸菌」を発見された広島大学の二川浩樹教授と出会い、そこから共同研究を開始。科学的根拠に基づいた実感力のある商品の開発に成功し、今回発売するに至りました。

1) 「1回1粒なめるだけ」のタブレット形状
「L8020乳酸菌」で口内環境を健やかに保つためには、善玉菌成分を長く留めておくことがとても重要です。5分ほどで1粒が溶ける「デンタフローラ」は「噛まずに、なめる」ことで唾液の分泌を促し、お口の中に成分を行きわたらせます。

2) お口ケアにうれしい、3つの成分を配合

1. L8020乳酸菌 (正式名称：ラクトバチルス・ラムノーザスKO３株)
   広島大学の二川教授が発見したお口の善玉菌。虫歯のない健康な子どもから見つかったヒト由来の乳酸菌です。本品は乳酸菌で米を発酵させた米発酵物として配合しています。
2. ナタマメ
   国産の白なた豆を使用。健康茶やオーラルケア食品などでお馴染み、お口にうれしい成分です。
3. キシリトール
   虫歯の原因とならない甘味料。歯みがき後でも安心してなめられます。砂糖は使用していません。

3) お口さわやかな「レモンミント味」
清涼感のあるレモンミント味に仕上げました。ほのかに甘く、なめることで唾液分泌を促進します。

4) スタンドパックのチャック付きアルミ袋
洗面台やデスクなどに置かれても便利なスタンドパックを採用。外出時でも携帯しやすいサイズです。

2019年3月1日

フジッコの通信販売“ウェルネス倶楽部”のみの取り扱い（通販限定）
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3月より新聞広告（全国紙、地方紙）・TVCF（BS・CS）を順次予定