学科紹介

口腔の専門科学者、そして人体を深く理解する「生命科学者」へ。 患者中心の全人的歯科医療に対応する人材を育てます。

歯科疾患は、全身の健康に大きく影響するという近年の歯科医学をふまえて、歯を削り詰め物をする従来の歯科治療ではなく、各分野の専門家チームによる患者中心の全人的歯科医療に対応するために、バイオデンタル教育を実施しています。歯学科では歯科臨床医、教育・研究者を、口腔健康科学科では、歯科衛生士・歯科技工士を養成します。専門教育と併せて両学科の共通教育も実施し、将来のチーム医療への導入を図っています。

本学部が歯科医療に関わる全職種(歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士)の学士課程を有していることを生かし、医師中心で局所的な従来型歯科医療から、患者中心で全人的な次世代型歯科医療へと変化する歯科医学・医療に対応する人材を育てる、学科・専攻を越えたバイオデンタル教育を実施しています。

カリキュラム

広島大学歯学部の4つの魅力

バイオデンタル教育

バイオデンティストリーとは、バイオロジー(生物学)とデンティストリー(歯科医学)を掛け合わせた、広島大学歯学部オリジナルの造語で、「生物学に基づく歯科医学」という意味です。
歯科医療では、虫歯や歯周病を治療するだけでなく、患者の全身状態についても判断する必要があります。全身疾患と歯科疾患は、一見無関係に見えますが、実は密接な関連があるのです。
そうは言っても、口腔と全身のつながりをただ感覚的に理解することは困難です。体の何処かで生じている現象をマクロの視点で眺めるだけでなく、細胞・分子・遺伝子レベルの動態とリンクさせて初めて生体の精密なメカニズムや、それに異常が生じた際に引き起こされる様々な病気の原因が理解できるようになります。
従来型教育では、基礎系歯科医学と臨床系歯科医学を基本的には個別に教えますので、学生が両者のつながりをきちんと理解できているかは、個々の学習や理解度に委ねられているところがあります。バイオデンタル教育では、実習を主体としたコースワークを通じて基礎系歯科医学と臨床系歯科医学をしっかりとリンクさせています。

歯学科2コース制

歯学科の学生は、4年生からコースを選択できます。これは全国の歯学系大学で唯一のシステムです。「最先端歯学研究コース」では、基礎系研究室の中でテーマを決めて研究に取り組み、研究者に必要な基礎知識や技術を学びます。一方、「臨床歯科医学コース」では、臨床系研究室から通常の歯学臨床教育より一つ上のランクの歯科医療を学びます。
コース制教育は、個々に合った教育により、個性を伸ばすことが一つの目的ですが、単に研究や臨床に特化した人材の育成を目指しているのではありません。最先端の研究成果は、医療現場に適切にフィードバックされ、一方、医療現場で遭遇する様々な課題は、科学的手法を用いて解決しなくてはなりませんが、そのどちらが欠けても医療を進歩させることはできません。
最先端の歯学研究あるいは臨床歯科医学を学ぶことにより、結局その両方ともが欠かせない存在であることに気づくことでしょう。研究と臨床の重要性に気づき、さらに続けてこれらを学んでいくことにより、高度な医療技術や学識を備えた歯科医療人が生まれるのです。

口腔健康科学科卒業研究

口腔健康科学科は口腔保健学専攻3分野、口腔工学専攻3分野の講座の先生方の指導の下に卒業研究を行っております。3年生の9月に先輩方の発表を聞き、「自分のやりたいこと」「自分の興味あること」をもとに、指導してくれる先生を決めます。研究内容は、非常に色々な分野があり、保健学専攻の学生さんは、歯科衛生士教育、養護教諭教育、口腔内スキャナーの開発、摂食嚥下、口腔機能、齲蝕に対する予防、臨床に関する研究など色々です。工学専攻の学生さんは、解剖学教育に有用な模型の製作、歯科材料であるジルコニアに関する接着、マウスガードの素材、義歯洗浄剤、CAD/CAM技術、手術支援模型の製作、乳酸菌由来の齲蝕予防物質、固定化抗菌剤、歯科統計に関する研究など色々あります。またこの発表会は両専攻合せて、12月に県立広島大学人間文化学部の健康科学科の学生さん、および先生方をお呼びして、また1月にはこちらから、県立大学の発表会を見学に行っております。研究内容も非常に近いものもあり、活発な議論ができます。卒業研究と並行して、学生さんは臨床実習、国家試験の勉強をしないといけないので大変です。

国際化

歯学部では、『国際的に活躍できる歯科医療人』の育成を教育目標に掲げ、大学院生、若手研究者レベルの国際交流を活性化するとともに、交流の枠を学部学生にも拡大することを目的とし、国際歯学コースを開設しました。現在歯学科ではすべての教科で日本語・英語併用授業が行われています。東南アジアの姉妹校から選抜された留学生が2年生から5年生の間、国際歯学コース生として広島大学歯学部生と共に授業を受けることが可能となりました。クラスに優秀で意欲的な留学生が編入し、同じ科目を共に学ぶことにより相互理解も進み、国際感覚が養われていきます。
広島大学歯学部の国際交流協定校は、ヨーロッパ、米国を中心とした歯科先進国、アジア諸国で発展途上の国々などに存在し、学部学生の相互留学を積極的に推進しています。夏休みや、春休みに奨学制度を利用して海外へ短期留学する広島大学歯学部学生も増加しています。更に、TOEICで一定以上の高得点をとった学生には、上級レベルの英語クラスが用意されています。

歯学科・口腔健康科学科の詳細は以下をご覧下さい


up