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産学連携で、むし歯菌・歯周病菌を減らす新しいヨーグルト誕生!



広島大学大学院医歯薬学総合研究科の二川浩樹教授らのグループは、むし歯菌と歯周病菌を同時に抑制する新たな乳酸菌「ラクトバチルス・ラムノーザスK03株」で作ったヨーグルトを、四国乳業株式会社(代表取締役社長:宇佐美忠孝、本社:愛媛県東温市)と共同開発し、9月13日(月)、霞キャンパスにおいて記者会見を行いました。むし歯と歯周病の両方の抑制効果があるヨーグルト開発は全国初の試みです。



むし歯と歯周病は、歯を失う原因の90%を占めており、口の中の病気の二大原因疾患となっています。特に歯周病は、成人の80%は歯周病になっているといわれるほど一般的な病気ですが、初期段階での自覚症状がなく、発見したときには歯の周辺組織が壊され、歯が支えられなくなり抜け落ちてしまうことも少なくありません。



平成19年4月二川教授らは、「むし歯になったことがない人、むし歯の治療歴がない人」の唾液から、「人の口由来」の乳酸菌を取り出すことに成功し、広島大学倫理委員会の承認のもとで、ヒト試験を行いました。

ヒト試験は、学生ボランティア50名が、毎日お昼休みに1個、2週間食べるというものです。この試験で、「8020ヨーグルト」を食べたグループでは、むし歯菌は80%以上、4種類の歯周病菌は40~90%減少させる効果が認められ、むし歯菌と歯周病菌を同時に抑制する効果が実証されました。



得られた乳酸菌の中で、特に効果の強い3菌種をピックアップし、風味などの点から1種類(ラクトバチルス・ラムノーズス L8020菌)に絞り、平成21年5月から四国乳業と共に、毎日食べても「飽きのこない美味しさ」を追求して、製品化を目指してきました。二川教授は、「むし歯の進行は抑えられないが、新たに発生するリスクは抑えられる。歯周病の改善も期待できる。歯磨きが難しくなるお年寄りに食べてもらいたい」と話しています。



なお、製品は9月29日(水)から四国・中国・関西・中京地区のYOURS(スーパー)、生協、コンビニに出荷される予定です。



*8020ヨーグルト (紙容器)128円(税込み)

*8020のむヨーグルト(プラ容器)128円(税込み)




記者会見の様子


(左から)二川教授、宇佐見社長、菊池室長


(左)8020のむヨーグルト (右)8020ヨーグルト





【研究に関するお問い合わせ先】

広島大学大学院医歯薬学総合研究科

口腔健康科学専攻口腔生物工学分野

教授 二川浩樹

TEL:082-257-5097 

E-mail:hiroky(AT)hiroshima-u.ac.jp



【商品に関するお問い合わせ先】

四国乳業株式会社

研究開発室室長 菊池泰三

TEL:089-966-6131

E-mail:kaihatsu(AT)rakuren.co.jp



※(AT)は、半角@に変換してください。


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