6/17朝会 自然の遊び

 今日は、遊びの話をします。みなさん、遊びは好きですか?遊びは、人間にとってとても大事なものです。何か新しいものが生まれるのは、遊びからのことが多い。
 自然にとってはどうでしょう。今日の自然は、動物などの生き物ではなくて、海とか山とか、ものの方です。自然には遊びがあるのかな。
 遊びということばには、もう一つ意味があるね。例えば、服のこういうところ、なんていうかな。ズボンのこういうところ。実は、これも遊びといいます。余裕とか、ゆとりのことですね。
 自然にもゆとりがあって、少々海が汚れても、シッペ返しはなかった、少々、二酸化炭素が増えても、地球が熱くなることはなかった。自然に遊び、余裕があったから。でも、世界中の人がたくさんのものを作ったり、買ったりすることで、だんだん地球の余裕がなくなってきた。もうギリギリのようです。
 ですから、雨が大量に降ることがある。川や山もギリギリまで開発が進み、余裕がない。コンクリートで固めて、ギリギリまで人が住んでいる。災害が人家に及ぶ。水があふれる。そういう時代になりました。私も驚くというか、恐ろしさを感じることがよくあります。
 そういう自然災害が大きくなった時代にあって大事なことが二つあります。一つは、この間、マナーについてお話ししたときに、言った感性です。危ないな、危険だなということを感じる感性を研ぎ澄ましてください。
 もう一つは、科学的な情報に対する感性です。人は、安定を求めようとします。危なくても、じっとしていたい。大丈夫だと思おうとする。だから、テレビやネットで流れる科学的な情報にしたがって行動してください。
 自然の遊び、余裕がなくなってきている。それに対応した行動をとりましょう。人間にとってもそうですね。みなさんの生活にもいろいろな予定が入っていて、余裕がないかもしれないね。その分、心を大きく余裕をつくってください。
 遊びの話と言いながら、実は、これから雨や台風の季節、災害の話でした。

 


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