7/19朝会 夏休みの過ごし方

 今日は、これまでを振り返るとともに、夏休みに思いをはせる境目の日です。まず、四月以降、どんなことがありましたか?一年生は小学校に入学して、いろいろなことがありましたね。一つずつ確かめていきたいところですが、それは各教室ですると思います。
 では、この夏休みはどうでしょう。夏休みは、どうみなさんの未来につながっているのでしょう。わかりませんね。でも、小学生のときの未来をすでに生きた校長先生には、少しだけそのことがわかります。ちょっと振り返ってみますね。
 一年生のとき、東京に家族旅行に行きました。家族旅行自体初めてだったのですが、新幹線に乗り、飛行機を見たのも初めてでした。羽田空港で飛行機を見ていると、乗ってどこかに行ったわけではないのですが、世界が広がったように感じました。
 その飛行機を九月になって絵に描きました。絵は得意ではなかったのですが、長細い画用紙が渡されたときに、長いものを描こうと思って、新幹線か飛行機かどっちにしようか迷ったんだけど、飛行機にしました。はみ出るぐらいに描いたら、先生がほめてくれたんですね。そのことがずっと心の底に溜まっています。
 四年生のときは、少年野球の練習もしていたのですが、計算ドリルをやったことが思い出深いですね。ずっとやらなくて、ためていたんだけど、特に割り算がよくわからなくなってしまったんです。父に話して、たまっていたドリルをやることになりました。毎日やって、父親が夜帰ってくると見せました。するとだんだん自分で勉強することが面白くなっていきました。
 高学年は、苦い思い出ですね。五年生のとき少年野球をやめてしまい、毎日何もしないで過ごしました。家の近くの小さな港に行って、漁船を見たり、石を投げたりして過ごした。ああなんかしなくちゃな、と思って次の年、六年生からサッカーを始めました。
 さて、夏休みの過ごし方ですが、まず、毎日やることを決めましょう。何もせず過ごすことは、心を痛めます。
 次に、大人のサポートを受けましょう。自分だけではできないことも多いので、よく家族と話し合って、素直に相談して、できる環境を作りましょう。
 三つ目に、やっぱり自分で見て、自分で考えることが大事だと思います。そしてそのことを表現しましょう。日記に書いてもいいし、絵に描いてもいいし、お家の人に話してもいい。表現することで、単にしたことから、経験したことになっていきます。
 今日は、よく四月からの四ヶ月を振り返ってください。そして、明日からの夏休み、未来につながる夏休みを有意義に過ごしてください。


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