12/9朝会 中村哲さん

 今、みなさんにお話ししたい人物が二人います。一人は、先日アフガニスタンでお亡くなりになった中村哲さん、もう一人は16歳のスウェーデンの活動家グレタさんです。今日は、中村哲さんのお話しをします。
 中村哲さんは、お医者さんです。でも井戸を掘る活動をしていた。井戸とお医者さん、つながるかな。
中村さんはもともとパキスタンやアフガニスタンで治療をしていました。でも大きな干ばつがあったとき、水と食料がないことで亡くなる人がたくさんいたことから、井戸を掘る活動を始めたそうです。
 中村さんが30年で何本の井戸を掘ったかはわかりません。活動が広がっていって多くの人が井戸を掘ったからです。地元の人といっしょに掘ったそうです。井戸ができると、畑ができて食料が手に入る。清潔な水と食料が十分にあると、病気にかかりにくくなる。そうすると人の命が守れるというんですね。
 井戸を掘ることとお医者さん、全然違うことのようですが、人の命を救うということでつながっていると考えたんだね。すごいね。
 お医者さんになりたいという人君たちの中にもたくさんいるね。でもそうでなくても、中村哲さんの生き方から学ぶことがたくさんある。遠く離れた人のことを思い、出かけて行って尽くすということ、自分の仕事と人の命がどんなふうにつながっているかを考えること。いろんな仕事がつながっているね。目の前の困っている人に手を差し伸べるということ。これは毎日起きていますね。
 中村さんの死を校長先生もいろんなことを考えました。だからみなさんとお話ししたくなりました。みなさんも友達やおうちの人と、中村哲さんについてお話ししてください。人は亡くなった人について語ることで自分の中でやっと理解できるものだから。
 今日の校長先生のお話は、ここまでです。来週は、グレタさんのお話をします。


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