学校長挨拶

広島大学附属東雲小学校・附属東雲中学校 校長
広島大学大学院人間社会科学研究科・教育学部 教授
永田 忠道
NAGATA TADAMICHI
 

共生社会に生きる主体として自立的・協働的に学び育つ児童・生徒の育成にむけて

 広島大学附属東雲小学校は2025(令和7)年に創立150周年を迎えます。広島大学附属東雲中学校も2027(令和9)年には創立80周年を控えています。

 広島の地における学校教育,そして広島大学の起源の一つでもある本校で学んだ皆さんは,カルビー株式会社の創業者である松尾孝さん,ISSEY MIYAKEの三宅一生さんをはじめ,世界や日本各地,そしてここ広島の地で多様な活躍と生活をおくられています。

 附属東雲小学校は単式学級・複式学級・特別支援学級,附属東雲中学校も通常学級と特別支援学級を同じキャンパス内に併設する世界的にも唯一無二の学校です。広島大学との連携体制の中で,東雲小学校は世界的な教育ネットワークであるユネスコスクールとして,東雲中学校は米国の姉妹校との交流活動を継続しており,多様性と包摂性,そして国際性を主眼としながら,学校教育目標「共生社会に生きる主体として自立的・協働的に学び育つ児童・生徒の育成」にむけた日々の取り組みや活動を進めています。

 本校はめざす学校像として「落ち着き・安心・信頼の中でエネルギー(人間性)が発揮できる学校」を掲げています。児童・生徒のめざす姿としても,古くから東雲小学校では「素直な心」「感謝の心」「反省の心」「謙虚な心」「奉仕の心」の「しののめ五心」,東雲中学校でも「自他の生命・人権を尊重し、心身ともに健康な生活を送る」「人間・自然・環境・時間を大切にし、愛のある生活を送る」「物事に真剣に取り組み、ふり返ることによって、みんなが、共に高め合う生活を送る」という「東雲憲章」を大事にしてきています。

 これからも広島大学附属東雲小学校・附属東雲中学校は,ここ広島での学びの発祥地としての気概を大切にしながら,「東雲家族」「チーム東雲」「One Team, One Shinonome」を合い言葉に,世界や日本,そして広島とのつながりの中で,新たな学びと豊かな生活の創出へとむかって参ります。
 


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