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プログラムの概要

広島国際環境協力プロジェクト研究センター(HICEC)は、国際環境協力の新たな知の創造とイノベーションのために、2003年に設置されました。これまで、21 世紀COEプログラム「社会的環境管理能力の形成と国際協力拠点(広島大学大学院国際協力研究科)」、科学技術戦略推進費「低炭素社会を設計する国際環境リーダー育成(広島大学)」の実施拠点として活動してきました。平成25年度からは、博士課程教育リーディングプログラム「たおやかで平和な共生社会創生プログラム(広島大学)」の参画拠点の一つとして、研究と人材育成に取り組んでいます。

名称 国際環境協力プロジェクト研究センター
Center Name Hiroshima International Center for Environmental Cooperation
研究代表者 金子慎治(理事・副学長(グローバルイニシアチブ))人間社会科学研究科・教授
研究組織 14名

 

研究目的・意義

国際環境協力プロジェクト研究センターは、複眼的、国際的視野で国や地域が直面する課題を見いだし、学際的研究活動を推進すると共に、戦略的解決策を設計する環境リーダーの持続的育成拠点の形成を目指しています。国際環境協力問題の解明・解決に向けた研究にとどまらず、途上国研究として環境保全と経済成長のような二律背反する問題に対して社会全体としての解決の道筋を示すため、学際的な国際環境研究と、国際協力という社会実装と実践、教育研究の国際ネットワークの拡充を推進することで、広島大学の研究力強化と国際化に貢献します。

センター長挨拶

金子慎治

HICECプロジェクト研究センター長

一歩踏み込んだ国際環境人材育成へ

2003年度から2007年度まで実施してきました21世紀COEプログラム「社会的環境管理能力の形成と国際協力拠点」では、内外の各機関の 方々からご厚情を賜り、心底より感謝申し上げます。 この間、広島大学は、インドネシアをはじめ研究対象国における能力形成のプロセスおよび能力と社会経済的背景、環境パフォーマンスとの関係を解明すると ともに、社会的環境管理能力のアセスメント手法として、OECD(1999)のDPSIR フレームワークにキャパシティ(C)を加えたDPSIR+C という基本的な枠組みを提案しました。また、被援助国の発展段階および固有の条件に応じた能力向上のための中長期的な環境政策の立案、国際環境協力プログ ラムの策定に関わる提言を行いました。 2008年度からは5年間、21世紀COEプログラムを環境人材育成へと発展させるために、文部科学省科学技術振興調整費戦略的環境リーダー育成拠点形 成プログラム「低炭素社会を設計する国際環境リーダー育成」に取り組むこととなりました。本拠点は、地球温暖化問題に焦点を当て、低炭素社会を実現するた めに必要となる、脱温暖化社会システム設計、エネルギー高度利用、環境影響評価、政策立案・制度設計、環境教育の5つの視点から、日本および途上国の双方 で環境リーダーを育成することを目指します。一歩踏み込んだ国際環境人材育成への挑戦です。そのために、国際環境教育プログラムを開設し、日本及び途上国の双方で戦略的に選抜した修士12名、博士6名を、低炭素社会をデザインできるリーダーと して育成し、毎年輩出します。また、現地研究シーズを共同研究として発展させ、教材へフィードバックさせるために、修了生継続教育プログラムも並行して実 施します。これにより、国や専門分野を横断したグローバル人材ネットワークを形成するとともに、先進国と途上国の連携が問われる地球規模の環境問題解決の ための実践的な知の体系の創造と国際協力の最前線への還元を図る計画です。関係者の皆様のご指導とご支援の程、何卒よろしくお願いいたします。

教育プログラム

近年、地球温暖化、生物多様性の減少、砂漠化の進行、発展途上国の公害問題など、人類の生存基盤にかかわる深刻な地球環境問題に関する広範な知識や解決策に向けた分析力は、国際開発や国際協力のあらゆる分野において必要となる基本的な専門性となりつつあります。こうした専門性を身につける追加的な教育機会を提供するために、広島大学大学院国際協力研究科(IDEC)では、「国際環境リーダー育成特別教育プログラム(GELsプログラム)」を実施しています。プログラムでは、複眼的、国際的視野で国や地域が直面する課題を見出し、戦略的解決策を設計できる環境リーダーの育成を目指しています。2008 年の開始以来、GELsプログラムは、広島大学の国際環境協力の中心的な教育プログラムとして、200名を超える国際環境リーダーを輩出しています。プログラムは広島大学大学院国際協力研究科の特別教育プログラムとして実施してます。


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