【2023/9/22開催報告】日本学術会議公開シンポジウム&HIRAKU-Globalワークショップ 「若手研究者とリーダーシップ:研究チームから国際コミュニティまで」

 2023年9月22日に広島大学霞キャンパス広仁会館で、日本学術会議若手アカデミー主催、HIRAKU-Global共催、JST「世界で活躍できる研究者育成プログラム総合支援事業(Researcher+)」後援により、日本学術会議公開シンポジウム「若手研究者とリーダーシップ:研究チームから国際コミュニティまで」をハイブリッド開催しました。日本学術会議若手アカデミーは、人文・社会科学と自然科学にまたがる多様な分野において最先端の研究に取り組む45歳未満の研究者で構成され、若手研究者をとりまく諸問題に関する解決策を提示し、実行しています。

 冒頭、相田美砂子・広島大学特命教授/日本学術会議第三部会員より開会挨拶があり、岩崎渉・若手アカデミー代表/東京大学教授から若手アカデミーの活動と開催趣旨が紹介されました。続いて、若手アカデミーのメンバー15人が、自立した研究者になるまでの自らの経験について、研究室運営やリーダーシップ、国際コミュニティとの関係構築、ライフイベントとの両立などに焦点を当てながら、成功だけでなく後悔していることなども含めてリレー講演を行ないました。最後に新福洋子・広島大学副学長・大学院医系科学研究科教授/若手アカデミー会員より閉会の挨拶が行われました。終了後に行ったアンケートでは、「どう生きてきたか,どう生きるのか,皆さんそれぞれの経験や考え方を共有する機会をつくったことが良かった」、「同じ若手研究者でも、歩むキャリアが多種多様な点が印象に残った」などの感想が寄せられました。

 シンポジウム終了後はHIRAKU-Global主催でワークショップを開催しました。HIRAKU-Globalの若手研究者等と若手アカデミーメンバーが、共に未来の科学・学術を築いていく立場からリーダーシップ、キャリア形成、研究室運営、学生のモチベーション向上の工夫、海外での研究活動、ライフイベントとの両立などについて意見交換しました。若手研究者を取り巻く研究・知識生産の環境が大きく変化する中で、分野や所属を超えて若手研究者間での意見交換を継続していくことが重要です。

問合せ先

新福洋子 (若手アカデミー会員、広島大学副学長 / 教授)
E-mail: onoyuki*hiroshima-u.ac.jp (* は半角の@に置き換えてください)


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