広島大学 学術・社会連携室
HIRAKU-Global事務局
E-mail: hiraku-global*office.hiroshima-u.ac.jp (* は半角の@に置き換えてください)
2025年度 HIRAKU-Globalプログラム スターター研修
【開催日】 2025年8月21日(木)
【開催方法】 オンライン (Zoom)
理論計算と実測の差異には必ず理由がある;大体合って満足してはいけない。
― トーマス・ジェームス博士 (カリフォルニア大学サンフランシスコ校)
これは、HIRAKU-Globalのコンソーシアムメンターである鈴木榮一郎先生(公益財団法人 木原記念横浜生命科学振興財団理事)から、第6期HIRAKU-Global 教員(HG教員)への助言の言葉でした。今年、6名の優秀な研究者がHIRAKU-Globalプログラムに選抜されたことは決して偶然ではありません。2025年度HIRAKU-Globalスターター研修を、第6期HG教員とHIRAKU-Global関係者がオンラインで一堂に会して、実施しました。この研修は毎年開催しており、新HG教員がプログラムについて学び、コンソーシアムメンターと出会い、そして何より、同じ期の研究者と初めて交流する機会です。
今年のスターター研修は、HIRAKU-Global運営協議会議長である広島大学の宮﨑誠一理事(研究担当)による挨拶から始まりました。その温かな歓迎に続いて、HIRAKU-Globalの目標とビジョンに関するセッションへと移りました。最初に、広島大学HIRAKU-Globalプログラムの実施責任者である相田美砂子特任教授が、HIRAKU-Globalの理念を説明し、プログラムを構成する各委員会やそのメンバーを紹介しました。続いて、HIRAKU-Global研究者育成プログラムの基本的かつ中心となる内容―自己開発計画(IDP)やアチーブメントカード(AC)、そしてコンソーシアムメンター制度について詳しい説明がありました。次に、HIRAKU-Globalプログラムマネージャー(PM)であるTony Z. Jia教授が、HIRAKU-Globalの取り組みについてさらに詳しく紹介し、特にHG教員がビジョンに向かって成長できるよう支援する施策や、今後のイベント、国際共同研究や語学能力向上のサポートについても説明しました。HIRAKU-Globalコンソーシアムは、広島大学、山口大学、徳島大学、そして愛媛大学の4大学で構成されており、各大学からHIRAKU-Globalスタッフと研究者支援の簡単な紹介も行われました。
スターター研修のメインイベントは第6期HG教員のプレゼンです。各教員から、経歴や研究概要、今後の計画について5分間のプレゼンテーションがありました。HG教員は皆異なる研究分野に所属し、異なる大学、異なる背景を持ち、数名は海外での研究経験もありますが、プログラムの仲間として互いに協力し、研究目標の達成を目指しています。
短い休憩を挟んだ後、5名のコンソーシアムメンターが、自身の経歴や新HG教員へ一言を含む5分間のプレゼンテーションを行いました。その後、Zoomのブレイクアウトルーム機能を利用し、1対1で、HG教員とメンターやHIRAKU-Global事務局(PM含む)との交流の機会を設けました。これらの対話を通じて、HG教員は、プログラムへの個別の質問や、自分の目標達成に対するサポート体制について具体的な情報を得ることができました。その後、HIRAKU-Global事務局から、資金調達や広報活動など、プログラムの実務面についても簡単な説明がありました。
最後に、スターター研修の締めくくりとして、コンソーシアムメンターの鈴木先生より、ご挨拶をいただきました。1990年にノーベル化学賞受賞前年のリヒャルト・エルンスト教授と交わしたエピソードを引用し、インスピレーションに満ちた言葉を第6期HG教員へ贈りました。スターター研修は新HG教員一人ひとりの可能性を示す場となりました。オンライン開催のためHG教員同士の交流は限られていましたが、9月に徳島大学で開催されるHIRAKU-GlobalリトリートにてHG教員が引き続き交流を深めてゆくことを願っています。鈴木先生がジェームズ博士の言葉を引用したように、今後、彼らが独立した研究者として成長し、国際的な研究の未来をリードしてゆくことを楽しみにしています。
第6期HIRAKU-Global教員のご紹介:
濱本 耕平 愛媛大学沿岸環境科学研究センター
橋本 洋佑 広島大学大学院医系科学研究科
川口 健太 広島大学大学院先進理工系科学研究科
中村 俊太 徳島大学大学院社会産業理工学研究部
鈴木 有美 広島大学大学院先進理工系科学研究科
辻 竣也 山口大学共同獣医学部
