日本学術会議の「西日本豪雨災害の緊急報告会」で、本学の土田孝教授と後藤秀昭准教授が報告しました

日本学術会議公開シンポジウム「西日本豪雨災害の緊急報告会」が9月10日、東京・六本木の日本学術会議講堂で、研究者ら約350人が参加して開かれました。
防災・減災や災害復興に関わる168学会で構成する防災学術連携体のうち、気象、土木、砂防、災害医学など25学会の研究者が、6つのセッションに分けて各分野の調査で得られた情報を報告しました。
広島大学からは文学研究科の後藤秀昭准教授(日本地理学会)が「西日本豪雨による斜面崩壊地の地形・地質と記録の意義」、工学研究科の土田孝教授(日本地盤工学会)が「広島における土石流による住宅および社会基盤施設の災害」の演題で報告しました。この中で土田教授は「今回の災害の特徴は、土石流が河道を閉塞し洪水氾濫を助長するなど土砂災害と洪水の相乗効果によって被害が拡大した『相乗型豪雨災害』にある」と指摘しました。
総合討論では、ダム放流動作の問題や避難情報の伝え方などを巡って活発な意見交換が行われ、「リスクの高い場所に住宅を建設させないような法規制が必要ではないか」などの提起もありました。
 

日本学術会議で開かれた緊急報告会

討論する土田教授(前列右端)と後藤准教授(同右から4人目)

【お問い合わせ先】

広島大学 広報グループ

E-mail:koho*office.hiroshima-u.ac.jp(*は半角@に変換して送信してください)


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