「ぼうさいこくたい2020」で防災・減災研究センターがセッションを開催しました

10月3日(土)、コロナ感染拡大防止のため、初めてオンラインで開催された「ぼうさいこくたい2020」(主催:内閣府、防災推進協議会、防災推進国民会議)の中で、15時30分~17時までの90分間、「相乗型豪雨災害から命を守るために  ~次々に襲い掛かる自然の猛威、ネクストステップで何に取り組むのか?」をテーマに独自のセッションを開催し、344人が視聴しました。

 

セッションでは、本センターの研究者4人による研究発表がありました。
最初に、長谷川准教授から、豪雨による崩壊・土石流・土砂洪水氾濫等のメカニズムと土石流シミュレーションを活用した対策、続いて藤原教授から次の災害に備えた道路ネットワークのリスク評価、坂田教授から広島県とともに進めている実効性のある避難促進に向けた分析、最後に大毛教授からwithコロナ社会における避難所運営について、最新の研究成果について紹介がありました。

その後、海堀センター長をコーディネーターとして、福山市、東広島市からそれぞれ危機管理担当者と自主防災組織の代表者に登壇いただき、地域で抱える課題とコロナ対策のための分散避難や防災マップの見直しなどの最新の活動内容をお話いただいた上で、研究者を交えてディスカッションを行いました。

ディスカッションでは、研究発表と地域の方の経験を重ねることで、行政側が提供するハザードマップだけに頼るのではなく、自分たちのかつての被災状況などから地域特性をよく知り、各自で防災に努められるようにすることが重要であることを改めて認識しました。

また、豪雨などの際は警戒や避難を促す身近な人同士の声掛けが重要であり、避難先では完全なコロナ感染対策をめざすよりも、ほどよいコロナ感染対策をしつつ、避難者が体力を保てるよう避難所の環境を整える工夫をしていくことが必要であるとの確認ができました。

登壇者:
 海堀 正博  広島大学先進理工系科学研究科教授/防災・減災研究センター長
 藤原 章正  広島大学副学長/先進理工系科学研究科教授
 大毛 宏喜  広島大学病院副病院長/感染症科教授
 坂田 桐子  広島大学大学院人間社会科学研究科教授
 長谷川 祐治 広島大学先進理工系科学研究科准教授
 山口 正記  福山市総務局総務部危機管理防災課長
 杉原 均   福山市山手学区町内会連合会会長/福山市山手学区自主防災協議会会長
 神尾 博志  東広島市総務部危機管理課長
 牧野 美三夫 東広島市八本松住民自治協議会防災委員会委員長

また、本センターの活動を紹介するプレゼンページも設置され、画像とともに、動画でもセンター長挨拶、東広島市と制作した防災教育ビデオ及び研究紹介を掲載しています。

https://bosai-kokutai.com/presentation/detail/PR-15/   (プレゼンページはこちら

 

お問い合わせ先

防災・減災研究センター
TEL:082-424-4312(平日9:00~16:00)


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