生命環境総合科学プログラム

生命環境総合科学プログラムの目的

 「生命環境総合科学プログラム」では,分子レベルから環境・生態までの広い基礎分野と,応用分野としての農学を包含した生命系科学全般への教育を展開し,さらに分野横断型プログラムとして,他研究科の分野横断型プログラムと連携し,生命科学の枠を越えた文理融合,学際的な教育・研究を展開します。

 自然科学,特に生命科学の急速な発展は,学問を細分化し,専門性を深化させると視野が狭くなるというジレンマが生じています。細胞は分子から,個体は細胞から,生態系は個体から構成されるとして研究を行いますが,生態系を覆う大気圏水圏は分子レベルで研究するというように,階層的理解ではなく全体を俯瞰的にみる視点が必要です。

 本プログラムでは,ミクロ系(分子,ゲノム),複雑系(脳,共生),マクロ系(生態,地球表層圏)にわたるバランスの良い教育と,その中の1分野の深い教育・研究による高度な専門性と研究能力の育成,さらに医学,農学,生命工学等の応用分野や社会実装の視点とセンスを涵養することで,総合的・融合的な視野と,高い専門性と研究能力を併せ持つ,社会や学問に貢献する研究者,教育者,分野を超えたリーダーを育成することを目指します。


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