教員の著書紹介(2020年度)

相分離生物学の全貌

  • 松尾 宗征(分担執筆)
  • 分担箇所 第I部第12章「生命起源と人工細胞」
  • 出版社:東京化学同人(2020年11月)

勃興する相分離生物学の現状と展望を、多領域のトップランナーたちが自由なスタイルで解説。新分野の研究を始める前にひも解く基本書でありながら、研究をしながら座右に置くアイデア辞典にもなる。

東京化学同人 ウェブサイトより)

永遠に残したい曽根干潟 -世界的に貴重な野鳥と生きた化石カブトガニの楽園-

  • 大塚 攻(編集)
  • 近藤 裕介(編集)
  • 加藤 亜記(分担執筆)
  • 斉藤 英俊(分担執筆)
  • 若林 香織(分担執筆)
  • 出版社:NextPublishing Authors Press(2020年7月)

瀬戸内海西部、福岡県北九州市、苅田町に広がる曽根干潟。そこには世界的に貴重なズグロカモメやクロツラヘラサギ、生きた化石カブトガニといった絶滅危惧種が多く生息しています。本書は干潟が人間と生物にとってなぜ大切なのか、それを保全する意義、曽根干潟という稀有な自然の世界的価値について各専門家がわかりやすく説明しています。とくにカブトガニの曽根干潟における産卵行動、幼体の分布の長期変動、一生、食物、人間との関わり(医学的利用)、日本の個体群の遺伝的特徴、進化と地球史との関連、などは最新のデータに基づいて解説されています。

〈正義〉の生物学 トキやパンダを絶滅から守るべきか

  • 山田 俊弘
  • 出版社:講談社(2020年7月)

偽善か? 使命か? 第六の大量絶滅をもたらしてしまった人類は、「命」とどう向き合うべきか。生物多様性を保全する理由をあえて問う。 私たち人間は、地球に「第六の大量絶滅」をもたらしてしまった。「保全生物(生態)学」の重要性が、かつてなく高まっている。それにしても、生物多様性を守らなければいけない理由とは何だろうか? パンダやトキが絶滅すると、何か不都合があるのだろうか? 人間がやらなければいけないのか? じつのところ、これまで「保全の理由」はうやむやにされていた。いまあらためて、「命」との向き合い方の話をしよう!

講談社サイエンティフィク ウェブサイトより)

思想としての〈新型コロナウイルス禍〉

  • 長沼 毅

  「コロナウイルスで変わる世界」分担執筆

  • 出版社:河出書房新社(2020年5月)

コロナウイルは人類を未曽有の危機へおいやろうとしている。感染症と文明、人間と病気などをめぐって、この危機がなげかける問いに思想家、専門家たちが向きあう、いま最も必要な一冊。

河出書房新社 ウェブサイトより)


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