ひろしまバイオデザインのこれまでの取り組み

ひろしまバイオデザインの特色

ひろしまバイオデザインは、広島県との共同研究講座としてスタートしました。広島県では、次代の県経済を担う新たな産業の一つとして、ものづくりで培った高い技術の集積を活かして、「ひろしま医療関連産業クラスター」の形成を目指し産学官が連携して取り組んできました。この取組の一環として、平成26(2014)年7月にカリフォルニア州で開催された「米日カウンシル知事会議」において、広島県とシリコンバレーの企業やスタンフォード大学との交流が始まり、バイオデザインプログラムの導入に向け、ワークショップの開催や、日米医療機器イノベーションフォーラムの開催を行ってきました。
広島大学では、これまでインド・バイオデザイン(SIB: School of International Biodesign)とMOUを結ぶことで「ひろしまバイオデザイン」の特色を出してきました。
 

ひろしまバイオデザインのメニュー

フェローシップコース

  • 平成31(2019)年4月から開講
  • 霞キャンパスにラボを開設し、県内を中心とした複数の医療機関において現場観察を実施
  • 期間は6か月間で、グループワーク、座学、現場実習、ディスカッション、ワークショップなどの形式を組み合せて、医療現場観察、ニーズの特定、コンセプトの創出、プロトタイプ製作まで習得
  • コース修了後、修了証明書を発行(学位はなし)
  • フェロー4-5名を募集(医療、エンジニア、デザイナー、経営など多職種による混成チーム編成を想定)
  • 原則として受講料を徴収
  • コースにおけるチーム活動の成果は、原則として本学に帰属
インドのMedtech Summit 2019

大学院科目

◇平成30(2018)年度に開講しました。(社会人の方は科目等履修生として受講可能)

◇令和7(2025)年度は大学院医系科学研究科において次の4科目を開講します。

 

  • 「バイオデザイン概論Ⅰ・Ⅱ」

開講期間

Ⅰ:4月~7月

Ⅱ:10月~1月

受講生

大学院生、科目等履修生(社会人)

内容

実臨床の現場観察から、気付かれていないニーズを掘り起こし、新しい機会を見つけるための問題解決プロセスを、①問題の洗い出し、②既存の解決法についての徹底的な調査、③革新的な解決法を導く手法、④社会的意義のある新たな価値の創出に至る思考方法を系統的に学ぶ。

教員

花之内 健仁
池野 文昭(スタンフォード大学)
繁本 憲文
木村 亮介
藤井 太平
笹田 学
田村 敦史
弓場 充
春山 貴広
野口 昌克
今田 寛人

 

  • 「バイオデザイン演習Ⅰ・Ⅱ」

開講期間

Ⅰ:4月~7月

Ⅱ:10月~1月

受講生

大学院生、科目等履修生(社会人)

内容

多職種のチーム単位で客観的評価指標を共有し、医療現場のニーズを出発点として質の高いアイデアを残すプロセスを実践する。アイデアの認識をチームで共通化し、初期段階から事業化の視点も検証しながら解決策を開発する。

教員

花之内 健仁
池野 文昭(スタンフォード大学)
野口 昌克
今田 寛人

 

個別アドバイス(学術指導)

◇企業側のご要望に合わせて、社内の商品開発プロセスに対して、バイオデザイン的な手法を組み入れ、個別の学術指導・助言を行います。

◇平成30(2018)年度以降、県内のものづくり企業のべ5社を対象として、医療現場観察やニーズの探索などの具体的な支援させていただいています。


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