第5回中日文化講演会「「和」の諸相」が開催されます

第5回中日文化講演会

「和」の諸相

今日人類が抱えている地球規模の環境汚染、自然破壊、温暖化、砂漠化等々の問題は何れも人間と自然の衝突、不調和、言わば「天人失和(自然と人間との和を失う)」に因由するものである。更に人間社会に目を転じて見れば、文明と文明、人間と社会、人と人、人々の心などの不和または不安が至る所に存在している。如何に対処して行くべきか、それは人類全体取り組む課題であると言っても過言ではない。彼の山積した問題を解決するに際して「和」の思想は必要不可欠で且つ重要である。「中国人は努めて争わぬように、努めて逆らわぬように暮してきた。こうした生活が中国人の冷静で、忍耐力のある性格を培い、世界と調和する思想を育てたなのだ」とされるように、「和」という観念は夙に中国の大地に根を下していることが分かる。従って、本発表では中国古代から今日に至って変ることなく重んじられる「和」を取り上げてその語源的、思想的に考究を施して、更に、その「和」が日本における受容、展開をも合わせて検討してみたい。

【講師】 欒竹民(ラン チクミン) 広島市立大学国際学部教授
1952年中国山東省生まれ。北京外国語大学日本語学部卒業、北京外国語大学日本語研究科修了、広島大学大学院文学研究科博士課程前期修了、広島大学大学院文学研究科博士課程後期修了(博士)を経て現職。1998年中国遼寧社会科学院中国民俗語言文化研究所特任教授、2013年中国西南大学客員教授(現在に至る)。専門は日本語学・中日言語文化対照研究。著書・論文に『日中韓の伝統的価値観の位相-「孝」とその周辺-』(共著)、「中国語との比較による奈良平安鎌倉時代に於ける漢語の意味変化に就いての研究」(博士論文)、「中日両国語に於ける「和平」と「平和」について」などがある。

【開催日】 2016年4月23日(土)
【開催時間】 15:00-17:00(受付は14:40から)
【場所】 広島大学東千田キャンパス共用講義室 (広島市中区東千田町1-1-89)
【主催】 広島県華僑華人総会
【共催】 西日本教育研究会
【後援】 中国在大阪総領事館教育室、公益財団法人広島平和文化センター、広島大学大学院社会科学研究科マネジメント専攻
【協賛】 青島ビール日本総代理店

【お問い合わせ電話】 070-5673―7888 (盧 濤 研究室)
【お問い合わせメール】 hoca (AT) hotmail.co.jp
※(AT)は@に置き換えてください。
【申込】 申込不要
【料金】 無料


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