概要
私の専門分野は、財務会計です。財務会計とは企業(営利・非営利)の経営成績や財政状態を財務諸表(損益計算書・貸借対照表など)によって、企業外部の人たち(利害関係者)に報告する会計です。企業外部の人たちとは、主に資金を融資している銀行(債権者)や、資金を投資している投資家(株主)です。彼らは融資(与信)意思決定や投資意思決定に企業が公表した財務諸表を用います。しかし、これらの財務諸表の作成には一定のルールがあります。それぞれの企業が独自のルールで財務諸表を作成していたら、それを参考にして意思決定を行う銀行や投資家は各企業の作成ルールに精通しておかなければなりません。それは無理なことなので、定められた会計概念や会計基準があります。私の講義ではあるべき会計概念や会計基準について考察し、議論を行います。
研究分野
簿記論、財務諸表論、非営利組織会計論
研究活動
●著書
『現代簿記論』共著、税務経理協会、2021年。
『複式簿記概説-財務報告の方法と論理』共著、2020年。
『非営利組織体財務報告論-財務的生存力情報の開示と資金調達』単著、2016年。他
●学術論文
「非営利組織会計が提供すべき情報と会計概念-提供すべき情報に対する会計概念の適合性評価-」『産業経理』第81巻第1号、pp.26-41、2021年。
「非営利組織における利益測定の意義」『経済論叢』第194巻第4号、藤井秀樹教授退職記念号、31-50頁、2021年。
「JICPA非営利組織会計基礎概念・モデル基準の検討」『流通科学研究』第20巻第1号、53-62頁、2020年。
「エンティティ観に立脚したアンソニー会計概念を取り入れた営利・非営利統一の会計制度構築可能性の検討-利子コストの会計処理を中心として-」『會計』第198巻第1号、42-54頁、2020年。
「非営利組織会計における利益測定法の検討」『流通科学研究』第20巻第1号、55-70頁、2019年。
「非営利組織会計観とアンソニー概念フレームワーク -営利・非営利会計統一可能性を見据えて-」『会計理論学会年報』第33号、89-98頁、2019年。
「FASB非営利組織会計基準における純資産区分変更と情報」『公会計研究』第19巻第1号、22-40頁、2018年。他
所属学会
日本会計研究学会、国際会計研究学会、日本簿記学会、非営利法人研究学会、
国際公会計学会、会計理論学会、財務会計研究学会、日本商業教育学会