ひらめき☆ときめきサイエンス「人工衛星による海の健康診断のしくみを体験しよう!」を開催しました

 
2025年5月31日(土)に、ひらめき☆ときめきサイエンス ~ようこそ大学の研究室へ~ KAKENHI「人工衛星による海の健康診断のしくみを体験しよう!」を、呉市の 海上保安大学校にて開催しました。

このリモートセンシングに関する小学生・中学生・高校生向けの体験イベントは、10年以上にわたってこれまで本学 (東広島キャンパス) 内で開催してきましたが、今回、科研費研究で主に対象としている「海のリモートセンシング」をテーマとして、呉市において初めて (「海洋文化都市くれ海博2025」のイベントの1つとして) 開催しました。また、今回の実施にあたっては、本学の Town & Gown Office、広報グループ、学術・社会連携室に加えて、呉市と協力して準備や運営を行いました。

 
当日のイベントでは、まず講義室において「宇宙から見た海の世界」と題して、衛星に搭載されている様々なセンサによる海洋観測の仕組みを紹介しました。話の流れとしては、

 [1] 海の色の違いを見れば水質がわかる!
 [2] 海水温をたどると海流がわかる!
 [3] 宇宙からみた画像を処理すると海底の藻場がわかる!
 [4] 将来宇宙から海洋プラスチックを見られるかもしれない!

といった計測の基本原理について、実験を交えながら講義を実施しました。また、講義室において1人1個ずつバルーンを持ってもらい「カール爺さん」実験と称して、約100gの家 (広大博物館のキャラクター付き) がどれくらいで浮くか予想して実験しました。

その後、屋外では、実際に海の環境計測で使われる観測用気球の見学を行いました。

 
今回は呉市において初めて実施したことで、もちろん参加者層は変わりましたが、これまでのイベントと同じように非常に好評なようでした。このことから、今後も同地域や他の地域でこのような取り組みを発展させて若い世代に大学の研究への理解などを深めていけることを期待しています。

一方、課題としては、今回はくれ海博2025や海上保安大学校の学園祭の中で実施したために、当初の夏休み実施と比べて非常に早い時期に開催せざるを得なかった影響で、参加者が当初募集した定員には若干達しなかったため、開催時期を検討する必要があるようです。また、当日は強風で気球が上げられないという若干予想外の環境となってしまったため、安全を考慮して気球には極力近寄らず遠目からの記念撮影のみとなったため、この点については、今後室内でも実施できるようにしていきたいと考えています。
 

関連記事等

このイベントに関する問い合わせ先

大学院先進理工系科学研究科 (工学) 輸送・環境システムプログラム
​教授 作野 裕司
MAIL: sakuno[at]hiroshima-u.ac.jp  [at]は@に変換して下さい。


up