テーマ
生成AI技術に焦点を当てたソーシャルデータサイエンス分野の最新トピックス
昨今の生成AI・AI活用・DX戦略をめぐる動向から設定。
参加者
申込定員は100名に対し 102人 の参加を頂きました。
登壇者
- 氏家 清和 先生(筑波大学 生命環境系 准教授)
- 成松 秀夫 様(広島県 総務局 情報戦略補佐監)
- 貞光 宏紀 様(株式会社エネコム DXイノベーションサクセス部)
開会挨拶
広島大学地域経済システム研究センター センター長 鈴木喜久 より、「ソーシャルデータサイエンスプログラム」(令和7年4月受け入れ予定)について設置の背景と狙いをご案内。
- データサイエンスやAI、DXの進展が社会の仕組みを変えつつある一方、技術を事業化・経済価値へ結び付ける力や分野を超えた協働につながる力が課題
- 経済学・経営学の知識を基盤に、数理・データサイエンス・AIを組み合わせて社会課題解決に貢献できる人材を育成
- 夜間に広島市内の東千田キャンパスで教育を行う想定
- AIデジタルプランナーやデジタルストラテジストのような役割も視野に入れた人材像
講演内容
氏家 清和 先生
社会科学分野でのデータ分析の実践(現状→具体例→留意点→示唆)。
- 現状:社会科学分野でも多様なデータが利用可能になり、分析環境も整ってきている
- 具体例:購買履歴データ、オープンデータ、社会調査・実験データを用いた研究事例、選択実験の体験
- 留意点:データの特徴に応じたモデル選択や、結果の読み取りに必要な理論的な理解、目的に合わせて道具を選ぶ姿勢
- 示唆:生成AIの補助も含めてデータ分析が身近になる一方、理論と応用をつなぐ「フック」を持ち、社会の意思決定に役立てる視点が重要
成松 秀夫 様
広島県庁における生成AI業務活用の取り組み(課題→解決アプローチ→事例→実践要諦)。
- 課題:県庁業務では個人情報・機密情報の扱いが日常的にあり、情報漏えいや正確性、権利面の懸念がある
- 解決アプローチ:安全な環境での試行、ガイドライン整備、セキュリティポリシーとの突き合わせ、利用ルールの明確化
- 事例:Microsoft Azure Open AI Service を用いた試行、試行参加者の募集と説明会・アンケートの実施
- 実践要諦:入力禁止事項の徹底、出力の確認、使い方の例題提示により「安全に試しながら学ぶ」こと
- 今後:庁内データ活用や既存システムとの連携、移住相談等に関する県民向けサービスへの展開も言及
貞光 宏紀 様
企業における生成AIの活用状況を紹介。
- DXと生成AIの整理、導入が進まない背景(セキュリティ等)
- Microsoft Azure Open AI Service などの専用環境を活用した取り組み
- 社内データとの組み合わせ(検索拡張生成)・文章要約・プロンプト最適化
- 利用時の注意:鵜呑みにしない、権利侵害や個人情報の取り扱いに留意
質疑応答
データサイエンス教育における学びのレベル設定、生成AIを活用した予測の考え方、行政サービスへの応用可能性などについて活発な意見交換が行われました。
まとめ
生成AIの急速な進展を背景に、データサイエンスと社会実装を結び付ける視点の重要性が改めて共有されました。

Home