
内容紹介
Monograph(=特定の限られた分野をテーマとする解説あるいは研究論文)の言葉どおり、物理化学の特定の事項についての疑問点を攻略するシリーズ。
著者自身が抱いた疑問や誤解の経験を示し、解決目標を明確にした上で、著者がどのような"武器"を用いてどのように疑問を"攻略"したかという"体験談"を記した解説書。
「知の共有」の観点から、広島大学学術情報リポジトリにて無料電子公開し、年間を通して高いアクセス数を誇っているもので、冊子体を望む声に応え、広島大学出版会オンデマンドにより上・下二冊同時刊行。
目次
13. Pauli原理とSlater行列式
14. 衝突頻度と平均自由行程
15. 有効Lennard-Jonesポテンシャルの極値問題
16. Jahn-Teller効果とRenner-Teller効果の統一理解
17. 化学ポテンシャルと平衡定数
18. 統計熱力学における古典統計と量子統計の関係
19. 対称性低下法による電子状態のterm決定法
20. Wigner-Witmer相関則の導出
21. 球対称点群(Kh)の直積と対称積・反対称積
22. 核交換操作と核スピン統計
23. Born-Oppenheimer近似と断熱近似
24. 量子論におけるブラ・ケット表記
索引