電気システム情報プログラム ※平成30年度以降入学生対象

プログラムの紹介と概要

 電気,電子,システム,情報の分野ならびにその関連分野は技術革新が急速に進んでおり,特定分野の専門知識の深化によるもののみならず,複数の専門知識を融合させることにより,革新的な技術やアイデア,理論が生み出される状況にある。また,そのような技術等が社会に与える影響もより大きくなりつつあることから,人間,社会,自然との関わりを常に視野に入れることも必要とされている。
 工学部第二類(電気電子・システム情報系)ではこのような社会の動向を踏まえ,広い視野と見識,責任感と倫理観を備えると同時に,深い専門性と技術および問題分析・解決能力を有する人材を育てることを目的として,以下のプログラムを準備している。
・電気システム情報プログラム
・電子システムプログラム
 工学部第二類(電気電子・システム情報系)に入学した学生は,特別な事情がある場合を除いて,入学後1年間の教養教育ならびに専門教育を経て,2年次開始時に上記2つの選択肢から本プログラムを選択することができる。
 電気システム情報プログラムでは,電気電子回路,電力エネルギー,計測制御,システム計画管理及びこれらに基づいたシステム構築に必要となる情報処理に関する幅広い基礎知識と技術を身に付け,高度情報社会における複雑な諸問題を多様な視点から解決し,今後の技術革新を自ら先導できる人材を育成する。
 そのため,本プログラムでは電気・システム・情報の専門科目を基礎から応用まで体系的,かつ,網羅的に学べるカリキュラムを提供する。具体的には,電気・システム・情報の全分野での共通性が高い数学や電気回路,技術英語,プログラミングなどの科目,実験や演習科目,概論科目を「専門基礎科目」として主に1,2年次で履修し,これらの分野で必要とされる幅広い知識と視野が習得できる。2年次から4年次では物性工学,電気回路・エネルギー,計測制御,システム計画管理,コンピュータ,情報数理という6つの分野に分類された「専門科目」を組み合わせて履修することにより,それぞれの分野で必要な知識や応用力を体系的に習得できる。専門性と同時に広い範囲の素養を身につけることができるように専門基礎科目や専門科目が構成されており,将来の進路選択の自由度も十分に保障されるように配慮されている。
 本プログラムでは,下記の資格を無理なく取得できるカリキュラムを構成しており,指定科目を履修すれば,下記の資格取得において該当する国家試験が免除あるいは一部免除される。
・高等学校教諭一種免許状(工業)(教職関連科目の履修が必要)
・無線技術士(一部試験科目免除)
・電気主任技術者(卒業後の実務経験年数が必要)
・電気通信主任技術者(一部試験科目免除)
・第1級陸上特殊無線技士
・第2級,第3級海上特殊無線技士
・建築整備士(卒業後2年以上の経験を得た者に受験資格付与)

 主専攻プログラムにおける教養教育の位置付け

 本プログラムにおける教養教育は,工学部二類専門教育を受けるための学問的基盤作りの役割を担い,自主的・自立的態度の尊重,情報収集力・分析力・批判力を基礎にした科学的思考力の養成,ものごとの本質と背景を広い視野から洞察することのできる視座の確立,国際人として生きるにふさわしい語学力と平和に関する関心を強化し,幅広い知識を真に問題解決に役立つ知識体系へと統合するとともに,既成の枠を超えた学際的・総合的研究を開拓し推進する能力を養成する.

プログラムの詳述書


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