第一類（エネルギー変換プログラム）では設計製図やフェニックス工房での実習を通じてエンジニアとしての技術と視点を身につけると同時に，熱力学，量子科学系の基礎物理学および流体力学，燃焼工学，伝熱工学といった工学に欠かせない学問の教育を行っている。
　これらの教育を通じて最先端の設計分野を担える技術者やグローバルな視点からエネルギー・環境問題の解決に貢献できる研究者の要請を目指している。深い専門知識を有しながらも関連分野にまで視野を広げられるようにエネルギー変換プログラムに近い専門を持つ教員だけでなく，他の３つのプログラムに準じた専門を持つ教員や高度な技術を有するフェニックス工房所属の技術職員らが共に教育を担当する。
　学生は２年次後期からこれらのプログラムのどれかに配属される。また，４年次前期には研究室に配属され，研究テーマを選択し卒業論文を書き上げることになる。参考までに昨年度までの工学部第一類の卒業生のおよそ６割が大学院に進学している。学部卒業生の就職先は一般機械，自動車関係をはじめ電機，情報通信，重工業，化学工業など多岐の業種に渡っている。重工，輸送機器，機械，材料分野の製造業の企業を中心とし，研究，設計，生産技術，技術営業の分野で活躍している。

　幅広い教養に支えられた豊かな人間性を培い，人類や社会が直面している地球環境問題，社会環境問題を理解します。さらに，人と社会，自然と工学との多角的な関わりの中でそれを解決するための道筋を考える能力を培います。そのために，
 
  （１）様々な社会問題を多面的に捉え，その全体像を把握する力と姿勢を習得します。
  （２）専門以外の分野に接し，幅広い視野を獲得します。
  （３）スポーツを通して人間生活の基本である健康・体力に対する知識を学びます。
  （４）社会の中における機械システム工学技術者の立場を理解し，倫理的問題を解決する能力を養成します。