医学プログラム

プログラムの紹介と概要

本プログラムは、医療の担い手としてふさわしい倫理観と人間性(思いやり、共感、献身、使命感)を備えた人材、高度な医学知識・技術を習得し、独創的研究を行い、国内外の医学水準の向上に貢献できる人材、地域社会のニーズに応えて必要な能力を提供し、地域の保健・医療の向上に貢献できる人材を育成することによって、人類の健康・福祉と社会の発展に寄与すること目指す。
本プログラムの内容は目的別の8つの科目群に分かれており、1年次の多くの時間は教養科目を履修する。医学・医療への理解と関心を深め医学を学ぶための基礎知識を修得する医学導入科目、臨床医学を学ぶにあたって必要な基礎医学知識を総合的に学ぶ医学基礎・総論科目は、一部が1年次より開始され、主に2年次で行われる。3年次では、診療を行うために必要な臨床医学の知識を総合的に学ぶ総合医療科目を履修し、4年次前半には社会医学科目を履修する。医師としての態度、倫理、コミュニケーション能力、チーム医療、診察技能などを修得するプロフェッショナリズムの教育は1~4年次前半までを通して継続的に行う。4年次後半には、講義等の他のカリキュラムを4か月間すべて休止し、学生を学内の各研究室に配属して、実際の研究活動に従事させる医学研究実習を行う。5~6年次には、大学病院等の医療現場にて臨床実習を行う。臨床実習の一部には、医療スタッフの一員として患者の実診療に従事しながら学ぶ、診療参加型実習を含む。

主専攻プログラムにおける教養教育の位置付け

医師としての職務を的確に行うためには、まず一人の成熟した社会人として幅広い教養を備え、医学的問題を幅広い視野からとらえる能力が必要である。そのためには、自然・社会・人文科学的な視点から総合的に物事を考えられる素養が望まれる。さらに、化学、物理学、数学、統計学など、医学を学ぶうえで基礎となる教養的基盤を早期に確立することも必要である。また、化学、物理学など、高校で学ばなかった科目があることで専門教育に支障をきたさないよう、高校での未修得科目に対するサポート教育も必要である。教養教育は、これらの素養を得ることを目的として、主に1年次において行う。しかし、高学年になり、医師となる者としての自覚がある程度育ってから教養の重要性を再認識する面もあり、高学年での専門教育と並行しても教養教育を継続する。

プログラムの詳述書


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