電気・電子・システム・情報系プログラム ※平成27年度以降入学生対象

プログラムの紹介と概要

電気,電子,システム,情報の分野ならびにその関連分野は技術革新が急速に進んでおり,特定分野の専門知識の深化によるもののみならず,複数の専門知識を融合させることにより,革新的な技術やアイデア,理論が生み出される状況にある.また,そのような技術等が社会に与える影響もより大きくなりつつあることより,人間,社会,自然との関わりを常に視野に入れることも必要とされている。
工学部第二類(電気・電子・システム・情報系)ではこのような社会の動向を踏まえ,広い視野と見識,責任感と倫理観を備えると同時に,深い専門性と技術および問題分析・解決能力を有する人材を育てることを目的としている.工学部第二類(電気・電子・システム・情報系)に入学した学生は,特別な事情がある場合を除いて,入学後1年間の教養教育ならびに専門教育を経て,2年次開始時に以下の3つの課程のいずれかを選択することができる。
 
   (電子システム課程)
量子物理,半導体基礎物性などを基礎とするナノメーター寸法の高性能電子デバイス分野および高機能集積回路を基礎とする集積システム分野において,体系的な知識と革新的技術の開発能力を持った技術者を育成する。
 
   (電気システム制御課程)
電気技術に立脚する様々なシステム制御・設計・管理に関わる基礎理論と応用技術に関する教育を行う.電気回路・エネルギー,計測制御,システム数理に関する幅広い基礎知識と技術を身に付け,高度情報社会における複雑な諸問題を多様な視点から解決し,今後の技術革新を自ら先導できる人材育成を目標とする。
 
   (情報工学課程)
情報工学や計算機工学における基礎的な概念に対する理解を深め,基本的かつ実用的な技術や手法に習熟するとともに,今後予想される情報処理技術のさらなる技術革新において先端的な立場に立てる人材の育成を目指す。
 
  電気・電子・システム・情報系プログラムでは,各課程の専門基礎科目や専門科目は課程間で内容が少しずつ重なりを持ちながら,それぞれの専門科目を基礎から応用まで体系的に学べるカリキュラムを提供している。具体的には,電気・電子・システム・情報の全分野での共通性が高い数学や電気回路,技術英語,プログラミングなどの科目,実験や演習科目,概論科目を「専門基礎科目」として主に1,2年生で履修し,これらの分野で必要とされる幅広い知識と視野が習得できる。2年生から4年生では物性工学,集積システム,電気回路エネルギー,計測制御,システム計画管理,コンピュータ,知識情報という7つの専門細目分野に分類された「専門科目」を組み合わせて履修することにより,それぞれの分野で必要な知識や応用力を体系的に習得できる.専門性と同時に広い範囲の素養を身につけることができるように専門基礎科目や専門科目が構成されており,将来の進路選択の自由度も十分に保障されるように配慮されている。
 
  本プログラムでは,下記の資格を無理なく取得できるカリキュラムを構成しており,指定科目を履修すれば,下記の資格取得において該当する国家試験が免除あるいは一部免除される.
・第1種電気主任技術者,第2種電気主任技術者,第3種電気主任技術者
・第1級陸上特殊無線技士,第2級海上特殊無線技士
・教育職員免許状(情報および工業)
・電気通信主任技術者(一部試験科目免除)
・第1級陸上無線技術士(一部試験科目免除)

 主専攻プログラムにおける教養教育の位置付け

本プログラムにおける教養教育は,工学部二類専門教育を受けるための学問的基盤作りの役割を担い,自主的・自立的態度の尊重,情報収集力・分析力・批判力を基礎にした科学的思考力の養成,ものごとの本質と背景を広い視野から洞察することのできる視座の確立,国際人として生きるにふさわしい語学力と平和に関する関心を強化し,幅広い知識を真に問題解決に役立つ知識体系へと統合するとともに,既成の枠を超えた学際的・総合的研究を開拓し推進する能力を養成する.

プログラムの詳述書


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