広島大学大学院総合科学研究科 言語と情報研究プロジェクト
35回公開セミナー<<開催延期お知らせ>><開催延期お知らせ>
3月15日に下記セミナーを開催する予定でしたが、交通事情の影響により、
セミナー開催日を延期することとしました。現在、日程を調整中ですので
開催日についてはあらためてお知らせいたします。
ご迷惑をおかけしますが、ご理解のほどどうぞよろしくお願いいたします。
日時:平成23年3月15日(火)15:00-17:00(延期します。開催日時は改めてお知らせいたします)
場所:総合科学部J307教室(J棟3F)
講師:田中 雅敏 氏 (東洋大学法学部講師)
演題:定動詞後置を伴わないドイツ語従属節にみる定動詞位置の動機づけ
概要:ドイツ語では、定動詞が文に占める位置は、第一位(文頭位置)、第二位
(文頭位置に次ぐ位置)、および後置(文末位置)の3通りしかない。
定動詞
第二位とは、第一位にある定動詞のさらに前の位置に別の句が置かれて
いる相対
的な関係をいい、第一位と第二位は本質的には同じ統語位置を指している
と考え
られる。他方、定動詞後置は、定動詞が文の前部に置かれることなく、後置の
ま
まとどまっている位置をいい、前置型の第一位と第二位とは質を異にする。ドイツ語
の主節では定動詞前置が規範的であり、また、従属節では定動詞後置
が規範的である。
そこには、定動詞が「前置」または「文末にとどまる」ための
それぞれの動機づけがある
はずである。その一方で、定動詞が後置されるはずの
従属節において定動詞が前置
される表現が存在することも知られている。
本発表では、規範に反して定動詞が前置
されているドイツ語の従属節の実例を
観察することによって、何が定動詞を前置する
駆動力となっているのかを再考す
るためのヒントとしたい。
お問合せ先:総合科学研究科 吉田光演(mituyos[a]hiroshima-u.ac.jp) ※[a]を半角@に変換してください。
※どなたでも参加できます。