テーマ
ソーシャルデータサイエンスの最新トピックス
昨今のICTやAI、DX、生成AIをめぐる動向から設定。
参加者
申込定員は100名に対し 72人 の参加を頂きました。
登壇者
- Sharon Sputz(シャロン・スプッツ)先生(米コロンビア大学データサイエンス研究所 戦略プログラム担当エグゼクティブディレクター)
- 増田 剛洋 様(広島県三原市 デジタル化戦略監)
- 甲斐 恵梨佳 様(株式会社セールスフォース・ジャパン マーケティング統括本部 コミュニティプログラムシニアスペシャリスト)
開会挨拶
広島大学地域経済システム研究センター センター長 鈴木 喜久 より、広島大学大学院におけるソーシャルデータサイエンスプログラムの構想についてご挨拶がありました。
- DXの中で技術を事業化し社会課題の解決につなげる人材の重要性
- 本プログラムでは社会科学とデータサイエンスの融合により、データの分析・解釈を通じて製品・サービスを創出できる人材の育成を目指すこと
- 異なる専門性をもつ人々との協働・調整を行える人材、地域課題の発見とデジタル化による解決を担える人材の育成
- 主に社会人を想定し、平日夜間を中心に授業を展開、修了者には学位(Master of Social Data Science)を授与する方向で準備中
講演内容
Sharon Sputz(シャロン・スプッツ)先生
コロンビア大学データサイエンス研究所の概要を紹介(現状→具体例→留意点→示唆)。
- 2012年設立。学内の多様な学部・領域にまたがる多数の教員が参画
- 責任あるデータ活用で社会に資することを重視
- 学際的研究を推進するための研究グループ運営、共同研究を後押しする仕組み
- 教育プログラム(修士課程等)や産業界との連携、イベント開催を通じて分野横断で研究と教育を前進
増田 剛洋 様
三原市のDX推進事例(課題→解決アプローチ→事例→実践要諦)。
- 背景:人口減少や産業停滞、コロナ禍で顕在化した「デジタル敗戦」
- まずは業務のデジタル化(紙・手作業の削減)とデータベース化を推進
- オープンデータ公開(データセットの拡充)やGISによる地図情報提供
- 市民・事業者・職員がデータを活用できる環境を整備
- 取り組み事例:健康寿命・介護予防に向けた相関分析、移住促進ペルソナ設計、河川監視の画像解析による越水検知の実証
- 推進上の課題:「経験と勘、前例」に依存した意思決定からの転換、人材不足、匿名化やデータクレンジングの負荷
- 人材育成:改善塾、ロジカルシンキング研修、BIツール研修など
甲斐 恵梨佳 様
Tableau を活用したデータスキル普及の取り組みを紹介(現状→具体例→留意点→示唆)。
- 「ビジュアル分析」の考え方を簡単な実演を交えながら説明
- 2027年までに世界で「データスキルを1,000万人に」広げる取り組み
- 教育機関向けに製品やeラーニング等を無償提供するタブロ アカデミックプログラム
- 授業での活用例、学生のコンテスト参加や発信(Tableau Public等)
- 今後のAI活用(自然言語での対話により計算式作成を支援する機能の構想)
質疑応答
データサイエンティスト育成のための基盤整備、農業分野での活用可能性、自治体と地域団体のデータ連携、生成AIの活用、匿名加工情報への対応など、多岐にわたる質問が寄せられました。
データ利活用を進めるためには、まず現場のデジタル化を進め、データを蓄積・共有できる環境を整えることが重要であるとの見解が共有されました。
まとめ
海外大学の先進事例、自治体の実践、民間企業による人材育成支援という三つの視点から、ソーシャルデータサイエンスの可能性と課題が多角的に示されました。社会科学とデータサイエンスの融合が、地域課題の解決や新たな価値創出につながることが改めて確認されました。

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