
日本船舶海洋工学会 海洋教育推進委員会は,本学 (大学院先進理工系科学研究科 輸送・環境システムプログラム),広島商船高等専門学校,大島商船高等専門学校と共催して,2021(令和3)年12月4日(土)に第71回海洋教育フォーラム「商船高専・大学の練習船から見た瀬戸内海の環境」を,オンラインで開催しました。
広島地区でのこのフォーラムは,2013(平成25)年度以来毎年開催しており,今回で9回目となりました。今回のフォーラムも新型コロナウイルスの影響によりオンライン (Microsoft Teams使用) で,本学の会場に講演者のみが集まって配信する形式で行っています。参加者は,教職員,民間企業,学生,一般など総計38名でした。
当日のプログラム (講演内容) は以下の通りです。
開会挨拶「うみのことをもっとみんなで知ろう」
小林 正典 (日本船舶海洋工学会 海洋教育推進委員会委員長)
講演1: 瀬戸内海と練習船「広島丸」の歩んだ25年 ~船員養成・海事史・アマモ~
清田 耕司 (広島商船高等専門学校 「広島丸」船長)
講演2: 練習船を活用した瀬戸内海沿岸・離島における災害対応拠点化に関する研究
北川 美心 (広島商船高等専門学校 商船学科 5年生)
岸 拓真 (広島商船高等専門学校 商船学科 講師)
講演3: 練習船「広島丸」の超音波式多層流向流速計 (ADCP) による瀬戸内海の潮流調査
藤本 潤 (大島商船高等専門学校 専攻科 2年生)
講演4: 令和4年3月竣工予定の練習船・新「大島丸」で行える海洋環境調査について
千葉 元 (大島商船高等専門学校 商船学科 教授)
講演5: 広島大学 生物生産学部 練習船「豊潮丸」の設備と活用例
小原 静夏 (広島大学 大学院統合生命科学研究科 助教)
閉会挨拶
作野 裕司 (広島大学 大学院先進理工系科学研究科 准教授 / 第71回海洋教育フォーラム実行委員長)
上記の各発表後の質疑では,練習船での取り組みや瀬戸内海での環境調査についての将来計画など,活発な議論が交わされました。
今回のフォーラムでは,各講演者の方々から「商船高専・大学の練習船」を使った様々な活動を報告して頂き,今後の利用可能性の大きさや共同研究の必要性を肌で感じました。2022年度からは改正瀬戸内法が施行され,今後ますます瀬戸内海の環境を調査船で適切に監視し,豊かな自然を守っていくことが求められていることもあり,このフォーラムがそのきっかけとなれば幸いです。
当日の様子 (配信会場での集合写真)

このフォーラムに関する問い合わせ先
大学院先進理工系科学研究科 (工学) 輸送・環境システムプログラム(/専攻)
航空輸送・海洋システム研究室
准教授 作野 裕司
TEL: 082-424-7773