名前:Hardian Susilo Addy(2012年博士課程後期修了)
出身国:インドネシア
専攻:分子生命機能科学専攻
研究室:生命分子情報学研究室
指導教員:山田 隆 教授
(2013年10月取材)
広島大学大学院先端物質科学研究科で何を得られましたか。
広島大学では、多くのことを成し遂げられたと思います。国際的な学術誌で、3つの研究論文を発表し、アメリカハワイ州で行われた国際学会にも参加しました。また、友情関係を築くこともできましたし、国を超えての人脈作り、分子生物工学技術に関する高度な技能と知識を身に着けることもできました。それに加えて、最も重要なのは、先端物質科学研究科で学んだ学問を行う上での心構えを、母国インドネシアでのより良い研究につなげることができたことです。もちろん、博士の学位を取得できたことは、広島大学大学院先端物質科学研究科での最もおおきな成果です。
日本に来て驚いたことはありますか。
うーん、そうですね。最初に日本に来たときは、たくさんのことに驚きました。特に、きちんと整えられた生活様式には驚きました。天気は、私の国とはまったく異なっており、特に冬は全然違います。また、食べ物もかなり異なっています。
東広島での生活はどうでしたか。
東広島市では、私は研究に専念でき、家族は日本文化を楽しむことがき、とても快適に生活することができました。安全で、平和な街です。また、コンビニやスーパーマーケットがたくさんあり、必要な生活用品はいつでも購入することができました。それに加えて私の日常には、広島インドネシア留学生会やKMIHなどのインドネシア人のコミュニティがいつも身近にありました。どちらのコミュニティも、新しい環境に慣れ、楽しんで生活できるよう留学生活をサポートしてくれました。
現在,どこでどんな仕事(活動)をしていますか。
2012年に博士の学位を取得した後、インドネシアに帰国しました。インドネシアのジェンベル大学農学部で講師として勤務すると同時に、同大学の先端科学技術推進センター(CDAST)研究員としても在籍しています。現在は、植物病原菌のバクテリアファージとバイオコントロールについて研究しており、先端物質科学研究科とジェンベル大学先端科学技術推進センターの交流協定に基づき、1か月間客員研究員として広島大学に戻ってきました。
これから留学を考えている人へのメッセージ
広島大学への留学は、すばらしい経験をし、研究能力を磨き、人脈作りをするには、とてもいい選択です。最初は、日本に住むのはとても大変なことだと思うでしょう。しかし、実際はとても簡単です。日本の友人があなたを手助けし、導いてくれます。あなたは一人ではありません。広島大学の東広島キャンパスは、西条にあります。西条は郊外ですが、平和で静かな街で、生活し勉強するのにとてもいい場所です。あなたもこのキャンパスの良さを実感できると思います。心配しないでください。難しいことではありません。なぜなら、日本に住むということ、特に東広島市に住むということは、とても容易で、快適なことだからです。
写真 (上)指導教員の山田隆教授と一緒に (中)ハワイの国際学会にて (下)研究室の仲間と酒類総合研究所にて