HiHA Seminar「マルチオミクスによる大腸がんの代謝解明」(5研究科共同セミナー:8月24日)

5研究科共同セミナーとして,HiHA Seminarを開催します。
(主催:HiHA 広島大学健康長寿研究拠点)
ぜひご参加ください。

【演題】マルチオミクスによる大腸がんの代謝解明

【講演者】曽我朋義 氏 (慶應義塾大学先端生命科学研究所 教授)

【日時】平成28年8月24日(水) 15:00-16:00

【場所】広島大学先端科学総合研究棟 3F 302S 会議室

【概要】
ほとんどのがんは代謝を解糖系にシフトしてATPのみならず、核酸、タンパク質、
脂質などの生体高分子の前駆体を生産する。
このがん細胞特異的な代謝は、ワールブルグ効果として名高い。近年、新たな
がん細胞特異的な代謝経路も見つかっており、これらは治療標的としても注目さ
れている。しかし、どのような機序でがん細胞が代謝をリプログラミングするかにつ
いては不明である。
我々は、メタボローム、トランスクリプトーム、次世代シーケンサ解析などを用いて、
大腸がん患者から採取したがん組織と正常組織の生体内分子を網羅的に測定し、
がんの代謝変化は、がん化の初期の段階で起きていることを見出した。
大腸がんの代謝制御機構の最新の知見について議論したい。


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