第287回 物性セミナー(4研究科共同セミナー:11月21日)



題目: 磁場中比熱測定による異方的超伝導体のギャップ構造の研究



講師: 榊原俊郎 (東京大学物性研究所)



日時: 2006年11月21日(火)16時30分から



場所: 先端科学総合研究棟 402N



要旨



重い電子系超伝導体では多くの場合、異方的なギャップ構造が実現しており、特定の運動量方向に対して超伝導ギャップが線状または点状でゼロとなるノードが存在する。

線状や点状ノードの存在はTc以下における比熱や核磁気緩和率の温度依存性がべき乗則になることから知ることができるが、その方向依存性を決定することは容易ではない。このギャップノード構造は超伝導の引力機構と深く関係しているため、その構造を決定することは重要な課題である。最近、われわれは磁場中比熱の磁場方向依存性から異方的超伝導のギャップ構造を調べる研究を行っている。その原理について簡単に述べたあとに、CeRu2、CeCoIn5、PrOs4Sb12、URu2Si2などの例について紹介する。



担当: 世良 正文 (先端物質科学研究科)内線7020



---4研究科共同セミナーの認定科目です---

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後援 先進物質機能研究センター


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