第298回 物性セミナー(4研究科共同セミナー:7月24日)



題目: 熱伝導測定でどこまでわかるか



講師: 橋本 壽正 (東京工業大学大学院理工学研究科・教授)



日時: 2007年7月24日(火)14:00-15:00



場所: 先端科学総合研究棟 304S



要旨

 温度波熱分析法(TWA)とは 厚みが既知の試料について、一方の面で変調周波数を変化させて交流状に加熱し、そのときの裏面における温度変化の位相遅れを測定することによって、熱拡散率(熱伝導率)を求める分析法である。この測定においては、従来のレーザフラッシュ法とは異なり、試料の加熱面と裏面における温度変化の位相差により熱拡散率を求めるので、温度の絶対値を必要とせず、高精度な測定が可能になる。また、装置もコンパクトになるため、種々の環境制御下での測定も容易に行える。

 この手法を用いた熱拡散率(熱伝導率)測定装置を開発された東京工業大学理工学研究科有機・高分子物質専攻 橋本教授をお招きして、装置の特徴、各種物質での計測結果や高分子の分子運動の解析に応用した例、環境制御型熱拡散率(熱伝導率)測定装置への展開方法について御講演頂く





担当: 小島 由継 (先進機能物質研究センター)内線3904



---4研究科共同セミナーの認定科目です---

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後援 先進物質機能研究センター



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