平成30年3月9日、先端物質科学研究科において、量子物質科学専攻の世良正文教授の最終講義が開催されました。演題は「強い電子相関に魅せられて40年―苦しかったこと、うれしかったこと、運が良かったこと―」で、多数の卒業生・修了生や学生、教職員が聴講しました。
研究者としての道を歩むきっかけとなった運命の出会いから、数々の研究成果等を紹介しながら、長い研究生活での苦しかったこと、うれしかったこと、運が良かったことをお話しされました。最後に、「今、振り返って思うことは、自分は『運が良かった』これに尽きると思います」とおっしゃったのが印象的でした。
退職後は、故郷の井伏鱒二の文学碑の袂で、晴耕雨読的生活を送りたいとおっしゃっていました。
このさかづきをうけてくれ
どうぞなみなみつがしておくれ
はなにあらしのたとへもあるぞ
さよならだけが人生だ
勧君金屈巵満酌不須辞
花発多風雨人生足別離
(福山市の井伏鱒二文学碑「勧酒」より)


苦しかったこと

うれしかったこと

やっぱり運が良かった