【研究キーワード】
再生医療、間葉系幹細胞、抗炎症作用、線維化、慢性腎臓病
【最近のハイライト】
本講座は、株式会社ツーセルから資金、研究者を受け入れて研究を行う共同研究講座として、2017年4月1日に開設されました。間葉系幹細胞を用いた臓器障害の進展を抑制する治療法を確立し、臨床応用を早期に実現するための基盤研究を行います。
【研究キーワード】
再生医療、間葉系幹細胞、抗炎症作用、線維化、慢性腎臓病
【最近のハイライト】
本講座は、株式会社ツーセルから資金、研究者を受け入れて研究を行う共同研究講座として、2017年4月1日に開設されました。間葉系幹細胞を用いた臓器障害の進展を抑制する治療法を確立し、臨床応用を早期に実現するための基盤研究を行います。
【教育内容】
分子生物学的解析法はもとより、間葉系幹細胞の分離・増幅法および実験動物モデルへの細胞移植・評価法を習得後に、再生医療に関する研究を自ら発展させていくことのできる研究者の育成を目指します。
【研究内容】
慢性的な臓器障害は、炎症細胞浸潤の継続によって線維化が拡大することで進行します。間葉系幹細胞は炎症部位に遊走する性質を有しており、マクロファージのフェノタイプを炎症系 (M1) から免疫抑制系 (M2) に誘導することや、制御性T細胞を誘導することで、抗炎症作用を発揮します。さらに、TGF-β・Smad経路を制御して直接的に線維化を抑制します。
人工多能性幹細胞(iPS細胞)から組織や臓器を作製して移植する再生医療に対して、間葉系幹細胞の移植療法は、臓器移植の対象となる臓器不全期ではなく臓器障害が進行する過程において効果を発揮し、臓器障害を抑制する先制的再生医療の中心的な役割を担っていくものと考えます。
本講座では、間葉系幹細胞の有する抗炎症作用、抗線維化作用について、そのメカニズムを明らかにするとともに、抗炎症作用・抗線維化作用に優れた間葉系幹細胞の確立を行います。さらに、この間葉系幹細胞を用いて、慢性腎臓病などに対する臨床応用を早期に実施するための基盤研究を行います。
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